: ソフトウェア再利用のためのパーツパッケージ
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eBinder® 詳細


1. eBinder 概要
2. アジャイル開発
3. 高度で洗練された開発ツール
4. eBinderを使用したターゲット開発
5. eBinder for Arm
6. マルチコア上でのマルチタスクにeBinderを利用
7. eBinderを使用したJTAGデバッグ
8. eBinder動作環境
9. eT-Kernel™:ソフトウェア再利用のためのパーツパッケージ



ソフトウェア部品に関する課題

組込みシステムの迅速な開発において、ソフトウェア部品がより頻繁に使用されるようになってきています。しかしながら、ソフトウェア部品の使い方を習得するには、仕様と構造に関する知識が必要であり、ソフトウェア部品の性能と複雑さが向上するにつれ、エンジニアたちの負担が大きくなってきています。

ソリューションとしてのパーツパッケージ

膨大なドキュメントを作成する代わりに、ソフトウェア製品に関するさまざまな付加情報をXMLファイルなどのフォーマットで、ソフトウェア本体にパッケージ化したものをパーツパッケージと言います。これにより、eBinderを使ってコンフィギュレーションやビルド、デバッグを行う際に、ソフトウェア部品をフル活用し、効率的に開発を行うことができます。パーツパッケージ化されたソフトウェア部品は、単なるドキュメントとソースコードフォーマットと比べてこうした付加価値がつくため、再利用や再配布を促すことができます。

 

パーツパッケージによる開発サポート

eBinderにおけるソフトウェア部品の管理は、「パーツパッケージ」と呼ばれています。ここでいう「ソフトウェア部品」とは、市販のリアルタイムOSやミドルウェアのほか、ユーザが作成した独自のライブラリやデバイスドライバ、さらにはアプリケーションなどを指します。パーツパッケージには、ソースコード、コンフィギュレーション情報、ビルド情報、デバッグ関連情報などが含まれます。

 

パーツパッケージの利点

eBinderはパーツパッケージに含まれているさまざまな情報を利用して、それに最適化されたツールや機能のメニュー構成を自動的に作成します。各ソフトウェア部品の仕様や構造などに関する知識がなくても、eBinder上でより便利で直感的に各ソフトウェア部品を扱うことができるようになります。このため、他部署・他プロジェクトや、協力会社などに配布して利用してもらったり、将来のプロジェクトで再利用したりすることが容易にできます。


eBinderを使用した開発サポートの例

  • 新規プロジェクト作成時に、システムに必要なパーツパッケージを選択するだけで、簡単にシステムのテンプレートを作成できます。
  • GUI画面を使用して、各ソフトウェア部品のコンフィギュレーションやビルドの設定をミスせずに行うことができます。
  • ソフトウェア部品レベルのログ取得や解析が可能であり、システム解析ツールを使用して内部情報をリアルタイムに参照できます。
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    パーツパッケージツール

    eBinderに同梱されるターゲットプラットフォームモジュールは、すでにパーツパッケージとして提供されています。また、PackageBuilderというパーツパッケージ専用ツールも用意されています。PackageBuilderを使用すると、ユーザは独自に作成したライブラリやデバイスドライバを含むソフトウェア部品を、自身でパーツパッケージ化できます。加えて、独自ボード用BSPを開発する際にも利用できます。

     

    PackageBuilder

    PackageBuilderは、ソフトウェア部品をパーツパッケージに転換する作業をサポートします。パーツパッケージ化されたアプリケーション、ライブラリ、ミドルウェア、リアルタイムOS、デバイスドライバなどは、eBinderのさまざまな開発ツールや機能を使用することで、コンフィギュレーションやビルド、デバッグが直感的にできるようになり、スムーズに開発を進めることができます。PackageBuilderは、独自ボード用BSPを開発する際にも利用できます。

    PackageBuilderは次の機能を提供します。

    • GUI画面でコンフィギュレーション項目の配置や値の範囲などを設定
    • ファイルの依存関係やコンパイルオプションなどのビルドセットを作成
    • システム実行時に内部情報を取得するためのルーチンテンプレートを出力
    • Windowsホスト上で動作

     

    コンフィギュレーション

    コンフィギュレーション機能により、ソースやヘッダを解析したり、テキストベースのコンフィギュレーション設定をしたりする必要がなくなります。eBinderのGUI画面を使って簡単に設定を入力でき、同時にエラーチェックが行われます。

    デバッグ

    カーネルに加え、TCP/IPプロトコルスタックやファイルシステムから、システム実行中にソフトウェア部品の内部情報を参照することもできます。

    ビルド

    プロジェクトのビルド情報(コンパイルオプションやファイルの依存関係など)を、eBinderのビルド画面で簡単に管理することができます。ビルドからロードまでの作業がスムーズになります。


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    新規CTA ウェビナー「複雑化する組込みシステム開発を強力にサポートする組込みシステム開発向け統合開発環境eBinderのご紹介」
    [視聴所要時間:約15分]
    2020年に配信したウェビナーをオンデマンド公開しています。
    本ウェビナーでは、多種多様なシステム開発の要求を強力にサポートするeT-Kernel向けの統合開発環境「eBinder」について、デモを交えて紹介します。



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