イーソルが提供する開発ツール

イーソルのリアルタイムOS SDKに最適化されたIDE

イーソルのリアルタイムOS ソフトウェア開発キット(SDK)にはミドルウェアがバンドルされており、専用の統合開発環境(IDE)との組み合わせにより、完全なSDKスイートとなります。イーソルのリアルタイムOSファミリに対して、最適なSDKスイートを選択できます。

eMCOS®向けの新たな統合開発環境「eDEVS®」:
  • eMCOSは、高いマルチコア性能とPOSIX準拠のインターフェイスを持つ、スケーラブルなリアルタイムOSです。
  • eDEVSは、eMCOSに最適化された最新のIDEで、実績のあるeBinder® を進化させた統合開発環境です。
    eDEVSは、CI/CDツールチェーンの一部としてシームレスに統合できるよう設計されています。これによりユーザは、CI/CDパイプラインのために、ツールチェーンの設定に多くの時間をかけたり、不本意な妥協をしたり、面倒なワークアラウンドを実施したりすることなく、最新の開発パラダイムに従って開発を進めることができます。
  • 簡単に拡張可能
    さらに、GDBなど非常に一般的で広く使用されているツールに対して標準的なインターフェイスも提供しています。これにより、開発やCI/CDプロセスが簡単かつシームレスになります。
eT-Kernel™向けの実績ある統合開発環境「eBinder」:
  • eT-Kernelは、オープンソースのリアルタイムOSであるT-Kernelを、イーソル独自の技術をもとに拡張した組込みシステム向けのリアルタイムOSです。
  • 2001年の発売より、長年の実績と継続的な改良を重ねてきたeBinderは、デバッガ、トレース機能、プロファイリングツールといった一連のツールやソースコード管理など使い易い機能を備えています。

アプリケーション開発にかける時間を増やす

開発ツールは、単に開発を問題なく完了させることが目的ではなく、開発者が製品の顧客価値を創出するためにより多くの時間を費やせるようにする必要があります。コード処理をより並列化し、より高速化すれば、生産コストの削減も可能です。最適化されたアプリケーションは、パフォーマンスを向上させ、必要なメモリ量を低減させます。既存のハードウェアのパフォーマンスを最大限に引き出したいのか、同じパフォーマンスでプロセッサやメモリのコストを削減したいのかで、取るべき対処は異なります。

開発の生産性を向上

必要な開発ツールはすべて、テスト済みの完全なリアルタイムOSパッケージとしてあらかじめ統合されているので、時間を無駄にすることなくすぐに使用できます。
例えば、eMCOSの場合:

  • IDEには開発に必要なすべてのツールがあらかじめ統合されています(イーソル独自のツールやオープンソースツール)。
  • Arm社純正コンパイラとC/C++ライブラリが標準でバンドルされ、機能安全認証済みのバリエーションが用意されています。


機能安全

イーソルのIDEは、お客様やイーソル社内の製品開発・エンジニアリングサービスにおいてすでに活用されています。イーソルのリアルタイムOSに関して、ISO 26262 ASIL-DまたはICE 61508 SIL3などの機能安全に関する事前認証を取得、維持する場合においても、関連する顧客プロジェクトにおいても、同じIDEが使用されています。その結果、このツールパッケージはお客様のミックスド・クリティカルなアプリケーションにも対応することができます。

イーソルのIDEは、以下の開発タスクに重点を置いています。


プロジェクト管理:

アプリケーションレイヤーからハードウェア抽象化レイヤー(HAL)までの複雑なシステムを管理します。

デバッグ:

ソースコード内のエラーや、ハードウェアの不確定な動作の原因(競合状態に起因するなど)を見つけます。

アプリケーションプロファイリング:

非効率的/非並列的なアプリケーション設計に起因する一般的なボトルネックを見つけます。

システムのプロファイリング:

スレッドやタスクの状態変化やメッセージング、CPUコア間のスレッドやタスクの移行を監視し、異なるコア間のプロセス間通信(IPC)によるボトルネックを排除します。こうしたボトルネックは、マルチコアおよびメニーコアのハードウェアでシステム性能を大幅に低下させます。

ターゲットシステムの最適化:

システムの作成:必要なメモリドライバが利用可能になる前に、IPLを含む包括的な起動可能ソフトウェアイメージとファイルシステムエミュレーションを作成することで、ターゲットハードウェア上での開発を迅速に開始できます。
通信の最適化:イーソルのリアルタイムOSのターゲットデーモンは、開発PCとターゲットシステム上のソフトウェア間の広範な通信を可能にします。結果として、アプリケーションを最終ハードウェア上で実行する時も、コントロールが常に維持されます。

問題の予防:

コーディング規約により、ソースコードが複雑になりすぎて不安定さやエラーの原因となることを防止します。
イーソルが提供するIDEの標準仕様は、次のとおり最高レベルの機能安全と互換性を基準に選択されています。

C/C++-標準:
  • eMCOS POSIXとバンドルされているArmコンパイラは、C99C++11とC++14をサポートしているので、ユーザーアプリケーションはこれらの言語を使用できます。
  • eMCOSはC言語のみを使用します。
コーディングガイドライン:
  • イーソルのソースコードは、リリースごとに自動的にチェックされています。
  • MISRA C:2012(合計159のガイドライン:143のルールと16の指示)
  • MISRA C:2012 Amendment 1(14のルールを追加)
  • SEI CERT C(セキュアコーディング用)

イーソルのSDK/IDEトレーニングとコンサルティングサービスは、開発に必要な知識の習得と、可能な限り迅速なプロジェクトの立ち上げをサポートします。

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新規CTA ウェビナー「複雑化する組込みシステム開発を強力にサポートする組込みシステム開発向け統合開発環境eBinderのご紹介」
[視聴所要時間:約15分]
2020年に配信したウェビナーをオンデマンド公開しています。
本ウェビナーでは、多種多様なシステム開発の要求を強力にサポートするeT-Kernel向けの統合開発環境「eBinder」について、デモを交えて紹介します。



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