eBinder® 詳細
1. eBinder 概要
2. アジャイル開発
3. 高度で洗練された開発ツール
4. eBinderを使用したターゲット開発
5. eBinder for Arm
6. マルチコア上でのマルチタスクにeBinderを利用
7. eBinderを使用したJTAGデバッグ
8. eBinder動作環境
9. eT-Kernel™：ソフトウェア再利用のためのパーツパッケージ
eBinderは、ホスト側の開発ツールとターゲットプラットフォームで構成されるモジュール群です。
コンフィギュレータとビルダ
使用するリアルタイムOSやミドルウェアなどのパラメータやビルド時の設定などがGUI画面で行えるため、コンフィギュレーションとビルドが簡単にできます。設定可能なパラメータ項目やコンパイルスイッチ、コンパイルオプション、その他の情報は、各パーツパッケージに含まれています。
コマンドラインによる eBinderの制御
eBinderコマンドラインサーバ/クライアントは、eBinderをコマンドラインで制御するためのアプリケーションです。これにより、eBinder IDEの画面を開くことなく、ビルドやシェルスクリプトの実行ができます。eBinderコマンドサーバと外部ツールを組み合わせることで、ビルドを自動化することもできます。
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Arm C/C++コンパイラをバンドル
eBinderには、C/C++対応コンパイラ Arm Compilerおよび機能安全認証済みC/C++対応コンパイラ Arm Compiler for Embedded FuSaをバンドルできます。すなわち、eBinderを購入するだけで、開発プロジェクトで利用可能な、完全に統合された、検証済みのソリューションが入手できます。
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eT-Kernelターゲットデーモン
ターゲットデーモンは、デバッグポートを通じてeBinderと通信し、さまざまなデバッグ機能を提供します。システムによっては、デバッグポートがUART、イーサネット、またはJTAGである場合があります。
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仮想TTY
タスクごとに、仮想コンソールの入出力を提供できます。これは、システム開発時におけるデバッグ出力などのタスクに使用できます。
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マルチタスクデバッガ
eBinderのデバッガは、従来の組込みシステムレベルのデバッガとしても、タスクレベルのデバッガとしても使用できます。システム全体を停止させることなく、タスクごとにステップを停止したり実行したりできます。プロセス内のタスクもデバッグできます。さらに、従来のデバッガのようにシステム全体を停止し、システムコンテキストにターゲットを設定してデバッグすることも可能です。
システム解析ツール
eBinderでは、詳細なシステム解析のために3つのツールを用意しています。
EvenTrek ®イベントログ取得/解析ツール
EvenTrek は、リアルタイムOSのAPI、割込み、タスクスイッチなどのイベントのログを収集し、情報を解析し、結果を表示します。また、プロセス内のタスク群の状態遷移を表示できるほか、ミドルウェアのAPIイベントやユーザがプログラムに組み込んだイベントの収集もできます。
PartScope ®システムブラウザ
PartScopeは、リアルタイムOSのプロセス、タスク、セマフォ、実行可能なタスクの一覧などの管理情報の取得・表示を行います。さらに、現在オープンしているファイルの情報や、ソケットの状態など論理ファイルシステム（LFS）が管理している情報も表示できます。
Realtime Profiler
このプロファイラは、システム内のプログラムのボトルネック分析に使用されます。タスクごとのプロファイル結果を取得でき、どの関数がどのタスクで頻繁に実行されているかが容易に把握できます。詳細なタスクの振る舞いをチェックするEvenTrekと、パフォーマンスをチェックするRealtime Profilerを使用することで、正しく妥当なパフォーマンスを実現しているかどうかを効率的に検証できます。プロファイルデータは、ターゲットのサンプリングを通じて収集されます。トレースとは異なり、システムへのオーバーヘッドが最小限に抑えられます。
Arm社製FVP（Fixed Virtual Platform）
eBinderでは、Arm社純正IP FVP（Fixed Virtual Platform）をバンドルすることが可能です。これにより、Arm社の高速IPモデルを使用して、実ターゲットボードの環境を簡単にシミュレーションできます。イーソルのリアルタイムOSプラットフォームソリューションを使用した開発は、実ターゲットボードを使用せずに、PC上のシミュレーション環境で実施できます。つまり、物理ハードウェアがなくても、ハードウェア開発の進行と並行してソフトウェア開発を即座に開始できます。加えて、継続的インテグレーション（CI）環境を使用した自動テストも可能なため、全体的な開発効率が向上し、市場投入までの期間を短縮できます。
- Arm社純正IPをベースとした信頼性の高いシミュレーション環境
- 低コストでシミュレーション環境を簡単にセットアップ
- 60日間の無償評価可能
ターゲットハードウェアに依存しないファイルシステムのサポート
どのターゲットハードウェアに対しても迅速に開発を始められるよう、eBinderはホストPC上でのターゲットファイルシステムのエミュレーションをサポートしており、ターゲットハードウェアにあるイーソルのリアルタイムOSと開発ホスト間の通信に必要なインターフェイスを提供しています。
ホストファイルシステム
ホスト側（Windows）のファイルシステムには、ファイルI/Oを使用することでターゲットアプリケーションからアクセスできます。これにより、非揮発性ストレージがまだ利用可能となっていないプラットフォーム上でのプロトタイプ開発の迅速な遂行や、定期的なファイルシステムアクセスを通じてホストからストレージデータを取得することによるデバッグ中のプラットフォームの更新の自動化が可能になります。
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