2006 年 11月 14日
報道関係者各位
イーソル株式会社

エプソンのマルチメディアストレージビューワ「Photo Fine Player」最新機種にイーソル製品が採用


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、セイコーエプソン株式会社(以下エプソン)が10月下旬より発売を開始したマルチメディアストレージビューワ「Photo Fine Player」の最新機種「P-5000」および「P-2500」に、イーソル製品が採用されたことを発表します。このたび採用されたイーソル製品は、μITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS「PrKERNELv4」、FATファイルシステム「PrFILE」、USBホスト側スタック「PrUSB/Host」、USBデバイス側スタック「PrUSB/Device」の四製品です。プロの写真家に広く愛好されているPhoto Fine Playerですが、このPhoto Fine Playerのスムーズで快適な操作環境や、一部のベーシックな機能の実現に寄与しています。なお、Photo Fine Playerの前機種「P-2000」「P-4000」にもイーソル製品が搭載されています。

11月15日~17日にパシフィコ横浜で開催されるEmbedded Technology 2006 組込み総合技術展の弊社ブース(A-13)にて、「P-5000」および「P-2500」を採用事例として展示します。

Photo Fine Playerは、大容量のハードディスク(HDD)と大きな液晶画面を持つ、ポータブルなマルチメディアストレージビューワです。外出先などで撮った写真をその場で確認したり、ストレージメディアとして利用したりできるほか、動画や音楽データなど、さまざまなマルチメディアデータの再生ができます。新製品のP-5000は、4.0型広色域・高精細液晶「Photo Fine Ultra」を搭載。色再現範囲が広い「AdobeR RGB」に携帯機器として世界で初めて対応しています。エプソン独自の技術により、従来の携帯機器向け液晶では難しかった広色域化を実現し、高彩度部の色味をより被写体に忠実なかたちで再現できる、優れた再現力を実現しています。データの取り込みや外部記憶機器へのバックアップなど外部とのデータのやり取りには、CFメモリカードとSDメモリカード、およびUSBホスト・デバイス接続をサポートしています。

メモリカードやUSB機器とのデータファイルのやり取りでは、PrFILEが提供する安全で信頼性の高いファイル操作・管理機能が役立っています。またPrUSB/HostのUSBホスト機能は、パソコンを介さなくても、デジタルカメラやカードリーダなど外部記憶装置と、直接データのやり取りができる機能を提供しています。PrUSB/Deviceにより、PCなどのUSBホスト機器との接続も可能です。PrKERNELv4は、システム全体のタスク管理やメモリ管理、リアルタイム処理を行っています。

セイコーエプソン株式会社ウェブサイト



マルチメディアストレージビューワ「Photo


イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント
「プロの写真家や写真愛好家に大変人気があるこのPhoto Fine Playerに、前機種「P-2000」「P-4000」に引き続き、新機種の「P-5000」と「P-2500」にも弊社製品をご採用いただき、大変光栄です。ありがたいことですが、エプソン様のようにリピーターとして、新機種で新たに実現したい機能をもつミドルウェアなどを足しながら、後継機種にも弊社製品をご採用いただく企業様が多くいらっしゃいます。弊社のリアルタイムOS/ミドルウェア製品の実績や信頼性のほか、イーソルが取り扱う豊富な製品ラインアップと、カスタマイズや受託開発、製品サポートなどの技術サービスがご好評頂けているのではないかと自負しております。今後も、組込みソフトウェア開発に向けた、よりよい製品とサービスをご提供してまいります。」

■補足資料
PrKERNELv4について
PrKERNELv4は、1999年のリリース以来、携帯電話やデジタルカメラなどのデジタル家電、カーナビゲーションシステム、プリンタからFA機器までの幅広い分野で多くの実績を持つ、代表的なμITRON仕様のリアルタイムOSです。μITRON4.0スタンダードプロファイルに完全準拠しているほか、さまざまな拡張機能やPrKERNELv4独自の拡張機能を実装しています。カーネル共通部分はMISRA-Cに準拠しています。各種組込みシステムに最適なプログラムサイズで、優れたリアルタイム性能を実現します。

PrKERNELv4」詳細




PrFILE2について
PrFILE2は、FAT12/16/32、VFATをサポートしたFATファイルシステムです。PrFILEの特長を引き継ぎながら、さまざまな機能拡張や改良が施されています。PrFILE2は、アプリケーション固有のカスタマイズ要求に柔軟に且つ迅速に対応できる構造を持っています。また、ファイルポインタの高速な後方シーク機能や電源断やメディアの抜去によるファイルシステムの破壊を最小限に抑える機能など、これからのデジタル家電製品に必須の機能が多く搭載されています。PrFILE2は、コンパクトフラッシュ、SDカードを始め、豊富なメディアドライバを取り揃えています。

PrFILE2」詳細




PrUSB/Hostについて
PrUSB/Hostは、組込みシステムにUSBホスト機能を実装するための、USB1.1および2.0(Full Speed/High Speed)仕様に準拠したUSBホスト側スタックです。PrUSB/Hostを組み込むことで、PCを介さずに直接USBデバイス機器との通信ができます。オプションのMass Storageクラスドライバをあわせて使うと、USBフラッシュメモリなどの大容量デバイスやデジタルカメラなどを、外部ストレージとして扱うことができます。

PrUSB/Host」詳細




PrUSB/Deviceについて
PrUSB/Deviceは、USB1.1および2.0(Full Speed/High Speed)仕様に準拠したUSBデバイス側スタックです。デジタルコンシューマ機器をはじめ、現在の組込み機器のほとんどはUSB通信機能を搭載しています。PrUSB/Deviceを組み込むことで、USBデバイス機能を持った機器を容易に開発できます。

PrUSB/Device」詳細



イーソル株式会社 について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
イーソルはT-Engineフォーラムの幹事会員として、T-EngineおよびT-Kernel関連の技術開発、サービス提供を強力に進めています。取り扱っている組込みソフトウェア製品には、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」のほか、T-Kernelの拡張版「eT-Kernel」、μITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」のリアルタイムOSをはじめとするRTOS/ミドルウェア製品群「eParts」 のラインナップがあります。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに「eBinder」、「eParts」の販売活動を広げています。

*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectはイーソル株式会社の登録商標です。
* eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARD、PrMTPはイーソル株式会社の商標です。
* PowerPCは、IBM Corporationの商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、
特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。