概要
PrUSB Hostは、組込みシステムにUSBホスト機能を実装するための、USB1.1/2.0/3.0 (Full Speed/High Speed/Super Speed) 仕様準拠ホスト側プロトコルスタックです。PrUSB Hostを組み込み、システムを構築することで、PCを介さずにUSBデバイス機器との通信ができるようになります。
USBホスト機能
USB仕様で定義された以下のUSBホスト機能を提供します。
- USBデバイスの挿抜検出
- コントロール転送でのUSB標準リクエストの管理
- ホスト・デバイス間のデータフローの管理
- ハブをサポート、複数のUSBデバイス機器の管理が可能
四種類の転送タイプをサポート
PrUSB Hostは、以下の転送タイプをサポートしています。
- コントロール転送:ホスト・ターゲット間の制御用データ転送
- バルク転送:比較的まとまった量のデータ転送や非周期的なデータ転送
- インタラプト転送:比較的少量の定周期的なデータ転送
- アイソクロナス転送:リアルタイムが要求される転送に使用される方式
クラスドライバのサンプルを添付
独自クラスドライバ作成時のリファレンスとして、サンプルクラスが添付されています。
各種クラスドライバをオプションで提供
以下のクラスドライバをオプションで提供します。
- Mass Storageクラスドライバ
- Communication Deviceクラスドライバ
(Abstract Control Model (ACM) サポート) - Audioクラスドライバ
- HIDクラスドライバ
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Mass Storageクラスドライバは、大容量デバイスやデジタルカメラなど、挿入されたデバイスがMass Storageクラスをサポートしている場合、ストレージ機能を実現します。Mass Storageクラスドライバの特長は、下記のとおりです。
- Bulk-OnlyおよびCBI転送プロトコルをサポート
- 下記のサブクラスをサポート
- SCSI transparent command set
- SFF-8020i
- SFF-8070i
- MMC-2(ATAPI)
- 複数LUNサポート
高い移植性
PrUSB Host本体はC言語で記述されており、CPUには依存しません。ホストコントローラドライバやOS依存部は独立しているため、異なる環境への対応が容易にできます。
T-Engine、T-Kernelへの対応
PrUSB Hostは、T-Engine、T-Kernel に対応しています。
ソースコード提供
PrUSB Hostは、ソースコードで提供されます。
保守サービス・カスタマイズサービス
下記内容の保守サービスを提供しています。保守サービスを受けることにより、安心してPrUSB Hostを使った開発に取り組むことができます。
- メールでの製品に関するお問合せに対する回答
- マイナーバージョンアップ品の提供
また、独自リアルタイムOSやハードウェアなど、異なる環境にPrUSB Hostを対応させるカスタマイズサービスを提供しています。
PrUSB アーキテクチャ図
動作環境
PrUSB Hostは、下記の環境での動作実績があります。
・ホストコントローラ: UHCI/OHCI/EHCI/xHCI
・内蔵コントローラ : 詳細についてはお問い合わせください。
PrUSB Hostを動作させるためには、RTOS が必要です。対応RTOS、開発環境については、お問い合わせください。
オプション・関連製品
オプション製品:クラスドライバ |
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Mass Storageクラス Communication Deviceクラス Audioクラス HIDクラス
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