イーソル、スマートアグリ市場向けIoT環境センシングソリューションのオプションセンサに高精度防水温度センサを追加
高精度防水温度センサおよびシステムイメージ |
|
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、イーソルの耐環境型IoT環境モニタリングシステム「eSOL AGRInk Server」シリーズのオプションセンサとして、高精度防水温度センサの提供を開始したことを発表します。水槽や水分を多く含む物体などの高精度な温度計測とデータの“見える化”を可能にします。
eSOL AGRInk Serverは、農業生産現場のさまざまな環境データを計測する装置と、計測データを閲覧するアプリケーションで構成されるIoT環境モニタリングシステムです。本体に標準で内蔵されている温度、湿度、照度測定センサに加え、二酸化炭素濃度、pH/EC、土壌水分などを測定する多彩な無線/有線センサを取り付けることができます。水や埃、高温など屋内外の過酷な環境下での使用を想定した防水・防塵設計です。ソーラーパネルを取り付けられるため、電源を引くことのできない屋外でも利用できます。計測データはインターネット接続ができる環境下であれば、専用アプリケーションを通してどこからでも閲覧できます。1つのアプリケーションで複数の本体の一元管理が可能です。センサの異常値を設定することで、警報メールの発信や、接続した外部機器の簡易制御を実現できます。
本製品はシリコン樹脂でモールド加工を施した耐環境型高精度防水温度センサです。分解能0.0078℃、精度±0.25℃、NIST標準と同等性能のトップレベルの性能を持つ半導体センサを採用し、高精度な温度データを計測できます。調整や温度校正が不要で、購入後すぐに運用を開始できます。屋外のピンポイントの地温・水温を計測できるため、露地で栽培する農作物、温度変化に敏感な農作物の生産環境モニタリングに適しています。通信方式はI2C(Inter-Integrated Circuit)が採用されており、eSOL AGRInk Serverシリーズ以外の製品にも利用できます。
■高精度防水温度センサ 仕様
- ・精度:±0.20℃ -10~+85℃(3.0V)/±0.25℃ -20~+105℃(2.7V~3.3V)
- ・A/Dコンバータ分解能:0.0078℃(16ビット)
- ・使用範囲:-10℃~+90℃
- ・防水・防塵性能:IP68相当
- ・動作電圧:2.7V~5.5V
- ・サイズ:センサ長 約130mm/直径13mm(円筒形)/ケーブル長3.0m
- ・通信方式:I2C方式(アドレス2タイプ)
イーソル株式会社 取締役 ロジスティクスエンジニアリング事業部長 山田 光信 のコメント
「eSOL AGRInk Serverは、イーソルが長年培ってきた耐環境技術の知識およびノウハウを結集して開発したIoTモニタリングシステムです。高精度防水温度センサに加え、農場や植物工場、防災・減災システムなど、用途に合ったオプションセンサを今後も開発し、幅広いセンシングソリューションを提供してまいります。」
■補足資料
eSOL AGRInk Serverについて
eSOL AGRInk Server(アグリンク サーバ)は、温湿度、照度などのさまざまな環境データを測定する装置と、測定データをクラウドサーバ上に蓄積・管理するアプリケーションで構成されるシステムです。内蔵センサのほか、土壌水分や人感知、CO2などの各種無線/有線センサも用意しているので、広範囲で各スポットの測定データを得ることができます。環境測定装置には、冷凍倉庫向けハンディターミナル「eSOL Geminus PS-9020」などの開発で長年培ってきた耐環境技術が生かされており、屋内外の過酷な環境下での長期間計測に耐え得る設計となっています。
「eSOL AGRInk Server」詳細
イーソル株式会社について
イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーで豊かなIoT社会を創造する、1975年創業のリーディング企業です。流通・物流市場に向けて、冷凍倉庫や食肉加工場、粉塵が舞う施設や、屋外での物流・流通現場で優れた耐環境性能を発揮するハードウェア技術を核に、ソフトウェア開発、サポートを組み合わせたトータルソリューションを提供しています。食肉・冷菓業界でトップシェアを誇る車載伝票発行プリンタと、完全結露対策・完全防水設計を施し-30℃の環境下でも使えるハンディ端末で多彩な実績があります。耐環境技術を展開して開発したIoT環境モニタリングシステムには、農業、防災・減災インフラの各場面で採用が進んでいます。
イーソル会社情報へ
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
報道関係者向けPDF形式ファイルはこちら