ニュースリリース

イーソルの環境データ管理システム「eSOL AGRInk® Server」の通信機能が大幅に向上

~山間部などの見通しの悪い環境でも安定した通信が可能~


イーソルは、環境データ管理システム「eSOL AGRInk® Server」(以下アグリンクサーバ)に搭載されている通信モジュールに、株式会社アールエフリンク社製のLoRa(250mW)(※1)通信モジュール「RM-92C」(以下、LoRa(250mW))が新たに対応したことで、アグリンクサーバの通信機能が大幅に向上したことを発表します。

アグリンクサーバは、環境データをモニタリングするための各種センサ(標準:温度、湿度、照度、拡張:pH、EC、土壌水分など)を内蔵し、主に農場、植物工場、施設園芸、などの分野において活用されており、更に最近では防災・減災の分野でも採用されています。今回、アグリンクサーバの通信機能が大幅に向上することにより、今までカバーすることが難しかった山間部などの見通しの悪い環境でも、安定した通信が可能となります。


現在アグリンクサーバに搭載されている通信モジュールLoRa(20mW)と比べ、新たに対応したLoRa(250mW)は12倍以上の高出力のため、見通しの悪い環境でも安定した通信が可能となります。

また、通信距離は最大100km(現行の約3倍)の長距離通信が可能となり、転送速度は最大292bps(現行の約2倍)にスピードアップしました。更に雨量計や水位センサなどの無線子機にもLoRa(250mW)が対応しているため、様々な環境データの長距離間送信を可能にします。


現行のLoRa(20mW)では、アグリンクサーバを設置の際、周辺環境による電波強度の影響を受けるため現地での電波調査が必須でした。今回、一定の距離での通信実績のあるLoRa(250mW)を使用することにより、事前電波調査を省略(※2)、導入コストの削減と短期間での導入を可能にします。(※3)
さらに、イーソルのキューブ型ソーラー発電蓄電装置「ソーラーキュービクルシリーズ」と組み合わせることにより、電気供給が難しい環境下での運用を可能にします。


▼ 製品に関する詳細はこちら

eSOL AGRInk® Server
キューブ型ソーラー発電蓄電装置「ソーラーキュービクル」
キューブ型ソーラー発電蓄電装置「ソーラーキュービクルミニ」

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※1 LoRa:LoRa(超長距離無線)とは少ない消費電力で長距離の通信をカバーすることが可能な920MHz帯無線通信規格です。LoRaの詳細については下記リンクを参照ください。https://www.soumu.go.jp/main_content/000464419.pdf(1.3.1 LoRa の概要を御覧ください)
※2 通信距離によっては事前電波調査が必要な場合があります。
※3 無線従事者の免許は不要ですが、「RM-92C」(LoRa(250mW))を使用する際には、総務省への陸上移動無線局の届出が必要となります。
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* イーソル、イーソル株式会社、AGRInkおよびアグリンクは、イーソル株式会社の日本における登録商標です。またeSOLは、イーソル株式会社の日本およびその他の国における登録商標です。
* その他、記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。