イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、セイコーエプソン株式会社(以下エプソン)のマルチメディアストレージビューワ「Photo Fine Player」シリーズの新商品「P-7000」および「P-6000」に、イーソル製品が採用されたことを発表します。採用されたのは、μITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS「PrKERNELv4」、FATファイルシステム「PrFILE2」、USBホスト側スタック「PrUSB/Host」、USBデバイス側スタック「PrUSB/Device」です。イーソル製品は、Photo Fine Playerの前モデル「P-5000」「P-3000」をはじめとする歴代のモデルに採用されてきましたが、その実績からイーソル製品の信頼性や機能性などが評価され、新モデルでも引き続き採用されることになりました。
Photo Fine Playerは、プロ写真家や写真愛好家にも定評のあるマルチメディアストレージビューワです。新商品のP-7000、P-6000は、新たに大画面4.0型液晶ディスプレイ「Photo Fine Premia」液晶が搭載されています。これにより、160°という広視野角とAdobeR RGBのカバー率94%を実現しています。さらに、AdobeR PhotoshopR上に表示された画像を、ストレージビューワの液晶上に表示できるUSBディスプレイ機能が搭載されており、精度の高いレタッチワークフローが可能です。また大容量のハードディスクを搭載しており、P-7000は160GB、P-6000は80GBです。P-7000では、本格的な作品作りに欠かせないRAWデータでも約9,000枚の大量保存が可能です。データの取り込みや外部記憶機器へのバックアップなど外部とのデータのやり取りのために、SDHC/SDメモリーカード、MMC、CF、Microdriveのメモリカードスロットと、USB2.0ポートがサポートされています。
▽セイコーエプソン株式会社ウェブサイト: http://www.epson.jp/
マルチメディアストレージビューワ |
Photo Fine Player 「P-7000」 |
Photo Fine Player 「P-6000」 |
|
|
セイコーエプソン株式会社 コンシューマ機器事業部 コンシューマ機器企画推進部 主任 坪野 英司 様のコメント 「リアルタイムOSやミドルウェアは、Photo Fine Playerのシステム全体を支える屋台骨であり、高い信頼性と性能が要求されます。前機種に続き、今回も採用させていただいたイーソル殿のPrKERNELv4および各種ミドルウェアは、その期待に応えてくれるものと高く評価しております。また、イーソル殿のPrKERNELv4と各種ミドルウェアは、相互に動作検証が済んでいる状態でご提供いただけるため、すぐに上位のアプリケーション開発に取り掛かることができるのも魅力の一つです。」
イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント 「今回もPhoto Fine Playerの新商品「P-7000」と「P-6000」に、イーソルのリアルタイムOSをはじめとする製品をご採用いただき、大変光栄です。エプソン様のように、イーソルの製品やサービスを評価していただき、継続して使っていただけることは、大変励みになります。イーソルの強みは、イーソルのコア技術であるリアルタイムOSを中心に、開発環境、各種ミドルウェア、プロフェッショナルサービスを、組込みソフトウェアのプラットフォームとしてワンストップでご提供できることです。エプソン様をはじめ、組込みソフトウェア開発者の皆様を強力にバックアップできるよう、今後も、優れた製品・サービスのご提供に務めてまいります。」
補足資料
■PrKERNELv4について PrKERNELv4は、1999年のリリース以来、携帯電話やデジタルカメラなどのデジタル家電、カーナビゲーションシステム、プリンタからFA機器までの幅広い分野で多くの実績を持つ、代表的なμITRON仕様のリアルタイムOSです。μITRON4.0スタンダードプロファイルに完全準拠しているほか、さまざまな拡張機能やPrKERNELv4独自の拡張機能を実装しています。カーネル共通部分はMISRA-Cに準拠しています。各種組込みシステムに最適なプログラムサイズで、優れたリアルタイム性能を実現します。
■PrFILE2について PrFILE2は、FAT12/16/32、VFATをサポートしたFATファイルシステムです。PrFILEの特長を引き継ぎながら、さまざまな機能拡張や改良が施されています。PrFILE2は、アプリケーション固有のカスタマイズ要求に柔軟に且つ迅速に対応できる構造を持っています。また、ファイルポインタの高速な後方シーク機能や電源断やメディアの抜去によるファイルシステムの破壊を最小限に抑える機能など、これからのデジタル家電製品に必須の機能が多く搭載されています。PrFILE2は、コンパクトフラッシュ、SDカードを始め、豊富なメディアドライバを取り揃えています。
■PrUSB/Hostについて PrUSB/Hostは、組込みシステムにUSBホスト機能を実装するための、USB1.1および2.0(Full Speed/High Speed)仕様に準拠したUSBホスト側スタックです。PrUSB/Hostを組み込むことで、PCを介さずに直接USBデバイス機器との通信ができます。オプションのMass Storageクラスドライバをあわせて使うと、USBフラッシュメモリなどの大容量デバイスやデジタルカメラなどを、外部ストレージとして扱うことができます。
■PrUSB/Deviceについて PrUSB/Deviceは、USB1.1および2.0(Full Speed/High Speed)仕様に準拠した組込みシステム向けUSBデバイス側スタックです。PrUSB/Deviceを組み込むことで、PCやプリンタなどのUSBホスト機器と接続できるようになります。デジタルカメラをはじめとするデジタル家電に多くの採用実績があります。
■イーソル株式会社と「eCROS」について イーソル株式会社は1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。イーソルは、「Inside Solution」をブランドスローガンに、ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。 エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、「開発環境」、 「リアルタイムOS」、「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」までを含むソフトウェアプラットフォーム『eCROS』(eSOL Component Real-time OS platform/イークロス)をご提供しています。多くの実績に裏打ちされた高い信頼性を持つeCROSの導入により、「高い品質」と「開発の効率化」の両立を実現します。ソフトウェア製品のご提供だけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者の皆様がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。eCROSを構成するリアルタイムOSには、システムの規模と用途にあわせた4つのプロファイルを持つT-Kernel拡張版「eT-Kernel」と、組込み分野で多くの実績があるμITRON4.0仕様に準拠したリアルタイムOS「PrKERNELv4」を揃えています。開発環境としては、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの幅広いラインアップを揃えています。 2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは イーソル株式会社の登録商標です。 *eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARD、PrMTPは イーソル株式会社の商標です。 *TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 *ITRON は "Industrial TRON" の略称です。 *μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。 *TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、 特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。 *記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
|