2008年3月25日
報道関係者各位
イーソル株式会社

TEACのプロ向けステレオ・オーディオ・レコーダーにイーソルのミドルウェアが採用


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、ティアック株式会社が開発したTASCAM(タスカム)ブランドのステレオ・オーディオ・レコーダー『SS-R1』および『SS-CDR1』に、イーソルのFATファイルシステム「PrFILE2」が採用されたことを発表します。

SS-R1およびSS-CDR1は、音楽データの録音や再生のための記録メディアとしてコンパクトフラッシュRカード(CFカード)を採用しています。PrFILE2は、音楽データをファイルデータとしてCFカードに記録したり、記録されたファイルデータを読み出したりする、信頼性の高いファイルシステム管理機能を提供しています。

SS-R1、SS-CDR1は、ホール、フィットネススタジオ、会議場などを含む音響設備向けの1Uサイズのステレオ・オーディオ・レコーダーです。SS-R1は、CFカードの採用により機構部を持たないメカレス設計のため、振動に強く幅広いシーンでの利用が可能です。また用途に応じてCFカードの容量や音楽データのファイルフォーマットを選択することで、大容量のメディア容量を生かした高音質録音や、高圧縮のMP3フォーマットを利用した長時間録音などの柔軟な対応ができます。一方SS-CDR1は、CFカードに加えてCD-R/RWメディアへの録音・再生が可能なコンビネーションレコーダーです。CFカードとCD間の相互ダビングに対応しています。

▽TASCAM ウェブサイト: http://www.tascam.jp/index.html
▽イーソル製品ユーザ様事例: http://www.esol.co.jp/embedded/successstory.html

  ステレオ・オーディオ・レコーダー
SS-R1
SS-CDR1


ティアック株式会社 タスカム ビジネスユニット 開発部長 塚田 誠 様 のコメント
「PrFILE2はUnicode対応などのマルチ言語対応がしっかりしており、今回のような海外展開を見込んだ製品開発においては大きな選定ポイントのひとつでした。またPrFILE2は多くの採用実績があり、ファイルシステムとしての信頼性や堅牢性をあらわすものとして、安心して使えました。」

イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント
「今回、ティアック様のステレオ・オーディオ・レコーダーに弊社のファイルシステムを選択していただき、光栄に思います。PrFILE2は、デジタル家電などの民生用、プロ向けの業務用を問わず幅広いアプリケーション分野で採用されてきたファイルシステムです。多言語に対応しており、文字コードを動的に変更できる機能を搭載しているため、最終製品をさまざまな国や地域で販売する際にソースコード変更や再コンパイルをする必要がなく、製品のローカライズが容易にできます。」


補足資料

■PrFILE2について
PrFILE2は、FAT12/16/32、VFATをサポートしたFATファイルシステムです。アプリケーション固有のカスタマイズ要求に柔軟に且つ迅速に対応できる構造を持っています。また、ファイルポインタの高速な後方シーク機能や電源断やメディアの抜去によるファイルシステムの破壊を最小限に抑える機能など、これからのデジタル家電製品に必須の機能が多く搭載されています。PrFILE2は、コンパクトフラッシュ、SDカードを始め、豊富なメディアドライバを取り揃えています。

「PrFILE2」詳細




■イーソル株式会社と「eCROS」について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。イーソルは、「Inside Solution」をブランドスローガンに、ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、「開発環境」、 「リアルタイムOS」、「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」までを含むソフトウェアプラットフォーム『eCROS』(eSOL Component Real-time OS platform/イークロス)をご提供しています。多くの実績に裏打ちされた高い信頼性を持つeCROSの導入により、「高い品質」と「開発の効率化」の両立を実現します。ソフトウェア製品のご提供だけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者の皆様がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。eCROSを構成するリアルタイムOSには、システムの規模と用途にあわせた4つのプロファイルを持つT-Kernel拡張版「eT-Kernel」と、組込み分野で多くの実績があるμITRON4.0仕様に準拠したリアルタイムOS「PrKERNELv4」を揃えています。開発環境としては、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの幅広いラインアップを揃えています。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。



*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは、
イーソル株式会社の商標です。
*eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARD、PrMTPは、
イーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、
特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。