イーソル株式会社（本社：東京都中野区、代表取締役社長：澤田勉、以下イーソル）は、人材不足と品質の低下が叫ばれている組込み業界における新しい人材育成サービスを立ち上げるために、新たに100%出資の子会社「株式会社イーソル エンベックス」（本社：東京都中野区、代表取締役社長：大橋　憲司、以下イーソル エンベックス）を設立したことを発表いたします。


1.　新会社設立の背景
ものづくり立国を目指す我が国において、コンピュータを組み込んだ機器の機能を実現するための中核をなす組込みソフトウェアの持つ重要性は非常に大きなものとなっています。しかしながら、この組込み技術者は、経済産業省が発表した「2006年度版組込みソフトウェア産業実態調査報告」によると、約9.6万人程度が不足しており、人材の育成が急務な課題となっています。また、近年では携帯電話、カーナビ、デジタル家電などにみられるように機能の高度化、製品のライフサイクルの短縮などにより、組込みソフトウェアのプログラム規模が拡大され、プロジェクトの大規模化が進み、品質確保が大きな課題となってきました。
このような環境下で求められる技術者像は、今までの組込み業界にあった旧来型の職人的な技術者ではなく、プロジェクトで共同開発していくことができるためのコミュニケーションスキルや交渉折衝スキルなどのビジネス･ヒューマンスキルを持った新しいタイプの組込み技術者が求められています。
イーソルでは、これらの課題を解決するために新しい人材育成サービスを開発・展開する100％子会社　株式会社イーソル エンベックスを設立いたしました。


2.　イーソル エンベックス「えんべっくす・らぼ」の新しい人材育成サービス
イーソル エンベックスの「えんべっくす・らぼ」では、これまでの知識習得中心の教育カリキュラムはではなく、実践的なスキルを身につけ、現場で活躍できる人を育てることを目指した人材育成サービスをご提供します。 このサービスは、イーソルのもつ30年以上の組込み開発実績と社内の人材育成経験に基づいた高い技術を教育用のコンテンツとして利用し、「自ら学び、自ら考える」習慣を身につけることを主眼としたトレーニング方法を実践してきた人材育成のプロフェッショナルチームが、カリキュラムをデザインしました。組込み業界では必ず必要となる品質意識などの開発者マインドや、グループワークや顧客との対話で必須であるコミュニケーションスキルなどを習得することができる手法を取り入れたプロジェクト型実践演習コースを中心にご提供します。
一般的に研修内容は、技術知識習得に偏重しがちですが、イーソル エンベックスでは、技術知識をスキルに変え、さらに、組込み技術者として必要な開発者マインドやビジネス･ヒューマンスキルが習得できてこそ、実践的な組込み技術者が育成できると考えています。
当コースの開発には、ＩＴ人材教育で著名な教育エンジニアリング研究所 木村利明氏との連携で開発を行っています。

「プロジェクト型実践演習コース」の特徴

■補足資料
イーソル株式会社 について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、 組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで 一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
資本金： 2億6500万円
売上高： 3,444百万円（2005年12月現在）
本社　：　東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー24階
HP：　http://www.esol.co.jp/

株式会社教育エンジニアリング研究所について
株式会社教育エンジニアリング研究所は、IT教育分野で20年以上の現場経験のある木村 利明氏を中心にした「技術」と「教育ノウハウ」を兼ね備えたプロの講師集団でとして、2000年に設立されました。講師をファシリテーター（促進者）として位置づける講師養成講座は大手ソフトウェア企業などでも高い評価を受けています。
紹介HP：　http://www.eelab.jp