2006年 3月 30日
報道関係者各位
イーソル株式会社


イーソル、WindowsR標準の音楽/動画/静止画転送プロトコル「PrMTP」をリリース

~ポータブルオーディオ/メディアプレーヤー、携帯電話などのポータブル機器とWindows PC間での
メディアデータのやり取りが簡単、便利に~
~デジタル著作権管理技術「Windows Media Digital Rights Management(DRM) 10」で保護された
コンテンツデータ転送に必須~

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、米Microsoft Corp.が開発した音楽/動画/静止画ファイル転送プロトコルであるMTP(Media Transfer Protocol)を組込みシステム向けに最適化した「PrMTP(ピーアール・エム・ティ・ピー)」をリリースし、出荷を開始しました。PrMTPを組み込んだポータブルオーディオ/メディアプレーヤー、携帯電話、デジタルカメラなどのポータブル機器は、専用ソフトウェアやドライバをPCにインストールしなくても、WindowsR PCとのメディアデータのやり取りがより簡単で便利にできるようになります。

MTPとは、ポータブルオーディイオ/メディアプレーヤー、携帯電話、デジタルカメラといったポータブル機器とWindows PC間で、音楽/動画/静止画などのさまざまなメディアデータを双方向に転送するためのプロトコルです。MTPは、Windows Media Player 10が利用できるWindows XPおよびそれ以降のWindows OSにて標準でサポートされています。MTPをサポートしたポータブル機器は、Windows Media Player 10を利用して、PCからのメディアデータの転送やポータブル機器の各種設定などを行うことができるため、従来必要であったポータブル機器専用のソフトウェアやドライバを、メーカー側で用意したり、ユーザがPCにあらかじめインストールしたりする手間がなくなります。また、多くのオンラインミュージック/ビデオストアで採用されている、Microsoft社のデジタル著作権保護技術「Windows Media Digital Rights Management(DRM) 10」技術で保護されたWindows Mediaフォーマットの音楽、映像データの転送にはMTPが必須です。このほかMTPは、MTP対応ポータブル機器がPCに接続されると自動的にコンテンツを転送する「オートシンク機能」や、PC側からポータブル機器の制御・設定ができる機能、ポータブル機器上で設定されたメディアデータファイルのプロパティとPC側と同期する機能など、メディアデータを扱う上で便利な機能を多く持っています。

このたびリリースしたPrMTPは、ポータブル機器にMTPを実装するためのプロトコルスタックです。Windows Media Player 10との相互接続性を検証済みです。PrMTPを使うことでWindows Media DRM 10を組み込むことが容易にできるようになります。今回リリースするのは、PCに接続されるポータブル機器側のMTP機能を実装できるレスポンダーで、下位層の通信方法としてUSBをサポートしています。今後ポータブル機器が接続される据え置き型オーディオ機器やカーオーディオシステムなど向けのイニシエーターの開発や、MTPをサポートしたPCや機器の普及に合わせてTCP/IPおよび無線LANへの対応を予定しています。

イーソルは、PrMTPのライセンス販売だけでなく、リアルタイムOS、USBスタック、ファイルシステムおよび開発環境など、こうしたポータブル機器に必要なソフトウェア部品および開発環境をトータルに提供することで、開発者の負担を軽減します。

PrMTP詳細

イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント
「ポータブルオーディオ/メディアプレーヤーをはじめ、携帯電話やデジタルカメラなどへのMTPの採用が進んでおり、実際の製品も多くリリースされています。メディアデータ転送プロトコルの標準化により、さまざまなメディアデータをひとつのプロトコルで取り扱うことができること、統一されたPC側のユーザインタフェース、多くの大手オンラインミュージック/ビデオストアが採用しているWindows Mediaフォーマットのコンテンツ転送ができることなど、機器開発ベンダーとユーザ双方に、多くのメリットをもたらします。イーソルは、PrMTPやポータブル機器に必要な各種ソフトウェア部品の販売のほか、アフターサポートや製品のカスタマイズ、受託開発などを含めて、トータルに開発者をバックアップしていきます。」


■参考資料

イーソル株式会社 について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、 組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一 貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
イーソルはT-Engineフォーラムの幹事会員として、T-EngineおよびT-Kernel関連の技術開発、サービス提供を強力に進めています。 取り扱っている組込みソフトウェア製品には、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」のほか、T-Kernel の拡張版「eT-Kernel」、μITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」のリアルタイムOSをはじめとするRTOS/ミドルウェア製品群 「eParts」 のラインナップがあります。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに 「eBinder」、「eParts」の販売活動を広げています。

* eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは
イーソル株式会社の登録商標です。
* eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARD、PrMTPはイーソル株式会社の商標です。
* Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における
登録商標または商標です。
* Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
* TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
* ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
* μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
* TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、
特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
* 記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。