2005 年 11月 10日
報道関係者各位
イーソル株式会社

イーソルのμITRONベースシステム開発スイート「eBinder」が ARM926EJ-STM対応RealViewR Versatileプラットフォーム・ベースボードをサポート



イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、イーソルのμITRONベースシステム開発スイート「eBinder」が、ARM社製ARM926EJ-STM対応RealViewR Versatileプラットフォーム・ベースボード(Versatile/PB926EJ-S)に対応したことを発表します。これにより、eBinder環境でのソフトウェアの先行開発を、 Versatile/PB926EJ-S を使って行えるようになり、開発期間の短縮とコスト削減が実現できます。

Versatile/PB926EJ-Sは、ASICのエミュレーションとプロトタイプ用に設計されたARM社の評価ボードです。周辺I/OやASICに組み込むIPなどを容易に搭載できるため、より実機に近い環境でソフトウェアの先行開発を行うことができます。また、ARMコアとPowerVR MBX 3Dグラフィックス・アクセラレータが搭載されているので、高度な3Dグラフィックス・アプリケーション開発に最適です。搭載されているARM926EJ-Sプロセッサには、Javaアクセラレーション・ハードウェアや DSPが搭載されています。

eBinderが対応した環境は、下記の通りです。ARMコアベースのソフトウェア開発で最も多く使われているARM社純正コンパイラツールの最新バージョンに対応しており、eBinderに標準でバンドルされます。

CPU ARM926EJ-Sプロセッサ[ARM社製]
ボード Versatile Platform Baseboard for ARM926EJ-S(Versatile/PB926EJ-S)[ARM社製]
コンパイラ Versatile Platform Baseboard for ARM926EJ-S(Versatile/PB926EJ-S)[ARM社製] ARM社純正コンパイラツール RealView Compilation Tools version 2.1 / 2.2
リアルタイムOS μITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS PrKERNELv4 [イーソル製]

eBinderは、μITRONやT-KernelなどのリアルタイムOSシステム開発向けに設計された各種の開発ツールと、システムのベースとなるソフトウェアモジュール群から構成されるターゲットプラットフォームのスイートです。eBinderが提供する開発ツールと機能を使うことで、リアルタイムシステム特有の複雑な問題を、視覚的、直感的に容易に発見し解決できるので、高品質なシステムを短期間で開発できます。

「eBinder」:http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html


「PrKERNELv4」:http://www.esol.co.jp/embedded/prkernelv4.html



イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント

「今回、高性能なARM926EJ-Sプロセッサを搭載したRealView Versatileプラットフォーム・ベースボードにeBinderが対応したことにより、エンジニアの開発プラットフォームの選択肢が広がりました。コンパイラは、ARM社純正コンパイラに対応しているので、 ARMベースのシステムに最適なコード生成が可能です。このARM純正コンパイラは、eBinderに標準で付属します。eBinderが提供する豊富なツールを使ってソフトウェア開発を行うことで、開発効率の向上を見込めます。」



■補足資料
eBinderについて
eBinderは、T-Kernel、μITRONをコアとするシステム向けの開発スイートです。従来のT-Kernel/μITRON ソフトウェア開発に不足していた、優れた開発環境を提供します。リアルタイムOSを使ったシステム開発のために ゼロから設計された開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に解決でき、 リアルタイムOSを最大限に活用できます。eBinderは、C/C++コンパイラを含む各種開発ツール群と、 あらゆる組込みソフトウェアのベースとなるターゲットプラットフォームを構成するモジュール群があわせて提供されます。

「eBinder」:http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html





PrKERNELv4 について PrKERNELv4は、μITRON4.0スタンダードプロファイルに完全準拠したリアルタイムOSです。機器の応答性を最大限に高めることができるプリエンプティブカーネル機能を実装しており、優れたリアルタイム性能を実現します。PrKERNELv4は、携帯電話やデジタルカメラ、カーナビゲーションシステム、プリンタからFA機器まで幅広い組込み機器に採用されています。
PrKERNELv4 について:http://www.esol.co.jp/embedded/prkernelv4.html



イーソル株式会社 について

イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、 組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一 貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
イーソルはT-Engineフォーラムの幹事会員として、T-EngineおよびT-Kernel関連の技術開発、サービス提供を強力に進めています。取り扱っている組込みソフトウェア製品には、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」のほか、T-Kernel の拡張版「eT-Kernel」、μITRON4.0仕様準拠「PrKERNELv4」のリアルタイムOSをはじめとするRTOS/ミドルウェア製品群「eParts」 のラインナップがあります。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに 「eBinder」、「eParts」の販売活動を広げています。


eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは
イーソル株式会社の登録商標です。
* eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARDはイーソル株式会社の商標です。
*ARMとRealViewはARM社の登録商標です。ARM926EJ-Sは、ARM社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、
特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。