イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、2004年1月、米国オレゴン州に子会社である「eSOL, Inc.」を設立しました。
eSOL, Inc. は、当社製の組込み機器向けソフトウェア製品「eParts」、およびRTOSベースシステム向け開発スイート「eBinder」の販売活動を、北米・ヨーロッパ・アジア市場を中心とする海外市場に向けて強化することを目的に設立されました。eSOL, Inc.をイーソル製品の海外営業、マーケティング、技術サポート、開発の拠点として位置付けます。「eParts」、「eBinder」の販売活動のほか、製品のサポートサービス、カスタマイズサービス、新製品の開発を主な事業として活動していきます。
当社はかねてより海外市場向けに「eParts」を販売しており、デジタルカメラなどの情報家電、情報端末機器を中心に既に50社以上の搭載実績を持っております。また、現在ヨーロッパとアジアに計6社の販売代理店を持っております。
eSOL, Inc. は、現地在住のスタッフを採用し、また顧客に近い場所に販売代理店網を広げていくことで、ローカル顧客のニーズに木目細やかにお応えしながら「eParts」、「eBinder」の海外展開を進めて参ります。当社の顧客の多くである日本の大手企業、中堅企業は、人件費の削減を目的とし、開発拠点をアジアやインドなどの海外に移す傾向がありますが、イーソル製品を採用することで、現地のエンジニアが日本の開発サイドと同じ製品を使いながら、ローカルの事情にフィットしたサービスを受けることができる、といったメリットを受けることができます。
eSOL, Inc. の概要は下記の通りです。
1. 社名: eSOL, Inc. 2. 代表者(CEO): 宇田智之 3. 所在地: 米国オレゴン州ポートランド 4. 設立年月日: 2004年1月2日 5. 資本金: 30万米ドル 6. 従業員数: 4名
初年度の売上目標は、通期ベースで約1億円を見込んでいます。 イーソル株式会社 代表取締役社長 澤田 勉 のコメント 「特に北米・ヨーロッパ・アジア地域での組込みソフトウェア製品の需要は急速に高まっており、『eParts』、『eBinder』への引き合い増加と同時に、より包括的なサービスの提供が求められています。eSOL, Inc.の設立により、こうしたニーズを持つ海外顧客への迅速で的確なサービス提供を行うことで、当社組込みソフトウェア製品のさらなる拡販が見込めると確信しております。また、現地法人にて海外市場の動向やトレンド技術の取り込みを行い、日本側にフィードバックを行うことで、いち早い市場、顧客の変化への対応が行えるなどのよい影響も与えられると考えています。」
■補足資料
(1)イーソル株式会社について イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。 取り扱っている組込みソフトウェア製品には、「eBinder」のほか、μITRON4.0準拠「PrKERNELv4」をはじめ、各種ミドルウェア製品のラインナップがあります。
(2)ePartsについて ePartsは、組込みシステムのためのリアルタイムOSやさまざまなミドルウェア製品など、イーソルが開発・販売・サポートを一貫して行うソフトウェア部品群のブランド名です。コンシューマ製品からFA機器まで、幅広い製品で採用されており、実績に裏打ちされた信頼性には定評があります。μITRON4.0「PrKERNELv4」、業界最高速TCP/IPプロトコルスタック「PrCONNECT2」、組込み用ウェブサーバ「PrHTTPD」、FATファイルシステム「PrFILE」、USB2.0準拠デバイス側スタック「PrUSB」、PictBridge向けSDK「PictDirect」などのラインナップがあります。
(3)eBinder について eBinderは、RTOSベースのシステム向け開発スイートです。RTOSベース・プラットフォームと開発ツール群が合わせて提供されます。システム構築及び管理に威力を発揮するコンフィギュレーション及びビルド機能、最大8個までのタスクを全システムを停止することなく同時にデバッグできるマルチコンテキストデバッグ機能、カーネルはもちろん、ソフトウェア部品の状態遷移やプログラム実行時の状態を参照できるシステムデバッグツール、そしてターゲットのファイルシステム操作やマルチコンテキストの実行制御、任意の関数実行などのスクリプトをサポートする、強力なシェルを提供しています。また、他のリアルタイムシステム開発ツールと異なり、これらの機能はターゲットシステムを停止させることなく利用できます。特にアプリケーション開発時においては、カーネルやドライバタスクは停止させずに特定のアプリケーションタスク(群)の検証を行う事ができ、対象となるアプリケーションタスクのみに注力できます。これにより、従来アプリケーションタスクをブレークさせると割り込みもドライバも停止してしまい、実システム動作と異なってしまうという問題や、アプリケーションタスクの検証に下層ソフトの知識が要求されると言った問題を解決し、高品質なソフトウェア開発の検証コストを削減します。特に、PackageBuilder(パッケージビルダ)は、MWベンダ、あるいはユーザが自由にソフト部品パッケージを作成・追加できる機能を提供し、ユーザのソフト部品管理のプラットフォームを提供しています。 ▽『eBinder』詳細:http://www.ebinder.jp/
(4)オレゴン州でのビジネス 日本とオレゴンのビジネスはオレゴンから日本への木材や農産物の輸出を中心に長い歴史を持っています。近年はカリフォルニアのシリコンバレーと並び、緑豊かな土地柄を表現してシリコンフォレストと呼ばれるくらいにハイテク産業の集積地となっており、オレゴンからの輸出品の第一位もハイテク関連となっています。インテルはその世界最大の工場、研究所群をオレゴン州内のヒルスボロー市にかまえています。日本企業も半導体関連製造業、食品、住宅関連、商社、銀行など140社程度がオレゴンに進出しています。
■ eBinder, PrKERNEL, PrFILE, PrCONNECT, はイーソル株式会社の登録商標です。 ■ PictDirect、PrUSBはイーソル株式会社の商標です。 ■ TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 ■ ITRON は "Industrial TRON" の略称です。 ■ μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。 ■ TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。 ■ 記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
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