2003年11月11日
報道関係者各位
イーソル株式会社

組込み機器向け無線LAN IEEE802.11bドライバをリリース


~PrCONNECT2との組み合わせで、容易に無線LAN対応機器の開発が可能に~
 

イーソル株式会社(本社:東京都中野、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、組込み機器向け無線LANドライバ『802.11b PRISM Driver for PrCONNECT2』をリリースしました。IEEE802.11b準拠に準拠しており、Intersil社製PRISM2.5チップセットをサポートしております。高速TCP/IPプロトコルスタック『PrCONNECT2』と組み合わせることで、容易に無線LAN対応機器の開発が可能になります。

『802.11b PRISM Driver for PrCONNECT2』は、TCP/IPプロトコル使用時の通信で、実測値で5Mbps(※注)を超える性能を達成しました。さらに、『802.11b PRISM Driver for PrCONNECT2』は次の特長があります

・ Intersil社製 IEEE802.11b準拠PRISM2.5対応チップセットをサポート
・ インフラストラクチャー/アドホック双方のモードに対応しており、端末機器からアクセスポイントを介した通信と、端末同士の直接の通信どちらも実現可能
・ 無線LANカードの挿抜をサポート
・ ローミング機能を搭載
・ 無線LANの暗号化方式であるWEP機能をサポート
・ 省電力モードをサポート
・ 『PrCONNECT2』に最適化

IEEE802.11a/gへの対応については、開発計画中です。

また、μITRON4.0 PrKERNELv4、USBデバイス側スタックPrUSB、FAT互換ファイルシステムPrFILEなどeParts製品と組み合わせることで、容易に機器を構築できます。RTOSベースシステム向け開発スイート eBinder を使って開発することで、低コスト、短期間での製品開発が可能になります。

尚、11月12日から14日までパシフィコ横浜にて開催される、Embedded Technology 2003出展ブースにて、『802.11b PRISM Driver for PrCONNECT2』をご紹介します。

注) アドホックモードで計測した数字です。その他ターゲット/ホスト環境などの計測環境により、数値は異なる場合があります。

イーソル株式会社
取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸のコメント

「無線LAN対応機器は既に普及しており、今後もますます対応機器が増えていくことが予想されています。リリースした無線LANドライバのほか、PrCONNECT2を始め、親和性の高いeParts製品を組み合わせて使うことで、開発機器のプラットフォームが即座に出来上がり、エンジニアは機器の差別化を計るアプリケーション開発にのみ注力できます。さらに、RTOSベースのシステム開発を強力にサポートするeBinderが提供する開発ツール群を使うことで、問題箇所の早期検出が容易になり、製品品質の確保、開発コストの大幅な削減が可能です。」

■補足資料

(1)eBinder について
eBinderは、RTOSベースのシステム向け開発スイートです。RTOSベース・プラットフォームと開発ツール群が合わせて提供されます。システム構築及び管理に威力を発揮するコンフィギュレーション及びビルド機能、最大8個までのタスクを全システムを停止することなく同時にデバッグできるマルチコンテキストデバッグ機能、カーネルはもちろん、ソフトウェア部品の状態遷移やプログラム実行時の状態を参照できるシステムデバッグツール、そしてターゲットのファイルシステム操作やマルチコンテキストの実行制御、任意の関数実行などのスクリプトをサポートする、強力なシェルを提供しています。また、他のリアルタイムシステム開発ツールと異なり、これらの機能はターゲットシステムを停止させることなく利用できます。特にアプリケーション開発時においては、カーネルやドライバタスクは停止させずに特定のアプリケーションタスク(群)の検証を行う事ができ、対象となるアプリケーションタスクのみに注力できます。これにより、従来アプリケーションタスクをブレークさせると割り込みもドライバも停止してしまい、実システム動作と異なってしまうという問題や、アプリケーションタスクの検証に下層ソフトの知識が要求されると言った問題を解決し、高品質なソフトウェア開発の検証コストを削減します。特に、PackageBuilder(パッケージビルダ)は、MWベンダ、あるいはユーザが自由にソフト部品パッケージを作成・追加できる機能を提供し、ユーザのソフト部品管理のプラットフォームを提供しています。

(2)イーソル株式会社について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、「コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する」、という理念のもと、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
取り扱っている組込みソフトウェア製品には、「eBinder」のほか、μITRON4.0準拠「PrKERNELv4」をはじめ、各種ミドルウェア製品のラインナップがあります。

■ eBinder, PrKERNELv4,PrCONNECT,PrFILEはイーソル株式会社の登録商標です。
■ PictDirect, PrUSBはイーソル株式会社の商標です。
■ TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
■ ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
■ μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
■ TRON および ITRON は特定の商品ないしは商品群を指す名称ではありません。
■ 記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

■本発表に関するお問い合わせ先
イーソル株式会社
エンベデッドプロダクツ事業部
営業部 マーケティンググループ 村上
Tel : 03-5302-1360 / Fax : 03-5302-1361
e-mail : ep-inq@esol.co.jp
URL : http://www.esol.co.jp/embedded/