プレスリリース

イーソルのFATファイルシステムが京セラのPHS端末に採用


報道関係者各位 
イーソル株式会社

WX12K
LIBERIO®2(WX11K)
© KYOCERA Corporation


イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、京セラ株式会社(以下京セラ社)が開発した株式会社ウィルコム向けのPHS端末「WX12K」および「LIBERIO®2(WX11K)」に、イーソルのFATファイルシステム「PrFILE®2」が採用されていることを発表します。PrFILE2は、PHS端末本体のフラッシュメモリおよび本体に挿入されるSDメモリカードへのファイル操作機能を提供しており、ファイルの読み書きやデータの管理を行っています。

WX12KとLIBERIO®2は、搭載されたBluetooth®機能を使って、Bluetooth®対応のスマートフォンなどの機器と連携し、かかってきた電話を当該PHS端末で受けられるのが特長のひとつです(※注1)。また防水・防塵(※注2)・耐衝撃(※注3)性能を備え、お風呂場や台所などの水場や埃が気になる屋外の環境下でも使用できます。またダイバシティアンテナを採用しているため、安定した通話品質を楽しめます。さらにWX12Kは、京セラ社オリジナルのスマートソニックレシーバー®により、街中などの賑やかな場所でも相手の声をよく聞き取ることができます。

前モデルに引き続きWX12KとLIBERIO®2に採用されたPrFILE2は、FAT12/16/32、VFAT(ロングファイルネーム)、exFATに対応したファイルシステムです。T-Kernel 拡張版リアルタイムOS「eT-Kernel」をコアに、開発ツール「eBinder」、PrFILE2やUSBスタック、ネットワークプロトコル、GUIなどの各種ミドルウェア、プロフェショナルサービスで構成される、ソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」の一要素です。PrFILE2には、高速巻き戻し再生などに必要なファイルポインタの高速な後方シーク機能や、電源断やメディアの抜去によるファイルシステムの破壊を最小限に抑える機能など、PHS端末をはじめとしたデジタル家電製品に必須の機能が多く搭載されています。さらに、多言語対応や、文字コードの動的変更機能、UNICODE対応オプションなど、海外市場向け製品に必要な機能をサポートしています。また、オプション製品として、PrFILE2 FAT Safeを用意しています。PrFILE2 FAT Safeは、電源断発生時やメディア抜去時にファイルシステムが破壊された場合の復旧機能を持っているため、ファイルシステムの信頼性を確保できます。

eT-Kernelプラットフォームは、WX12KやLIBERIO®2をはじめとするPHS端末に加え、ゲーム機器やデジカメなどのデジタル家電、カーナビやカーオーディオをはじめとする車載情報機器、OA機器など、幅広い分野で数多く採用されています。eT-Kernelプラットフォームの採用により、多彩な実績に裏付けられた高い信頼性と品質を取り入れることができます。

▽WX12K詳細: http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/wx12k/
▽LIBERIO®2(WX11K)詳細: http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/wx11k/
▽京セラ株式会社 ウェブサイト: http://www.kyocera.co.jp/
▽イーソル製品ユーザ様事例: https://www.esol.co.jp/successstory/rtos_middleware.html

注1) すべてのBluetooth®機器との動作を保証するものではありません 。
注2) IPX5/IPX7の防水、IP5Xの防塵機能。キャップ類・背面カバーは確実に取り付ける必要があります。
注3) アメリカ国防総省が制定したMIL-STD-810G Method 516.6:Shock-ProcedureIV に準拠した規格において、高さ1.22mからの合板(ラワン材)に製品を26方向で落下させる試験を京セラ社が実施。全ての衝撃に対して保証するものではありません。


京セラ株式会社様 のコメント
「PrFILE2はデジタル家電製品に数多くの採用実績があり、性能面・機能面での信頼性が高いため、弊社のPHS端末「HONEY BEE® 5(WX07K)」および「STOLA(WX08K)」に続き、今回の機種にも搭載を決定しました。高い信頼性をもった製品をご提供いただくイーソル様が、これからも製品・サービスの両面から弊社ソフトウェア開発を強力にバックアップしていただくことを期待しております。」

イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント
「京セラ様のHONEY BEE®とSTOLAに続き、今回もWX12KおよびLIBERIO®2にPrFILE2を採用していただき、大変光栄です。PHS端末をはじめとするデジタルコンシューマ製品における多数の採用実績に実証された高い信頼性に加え、ファイル名の指定にUnicodeを使用することができるマルチ言語対応機能や、SDメモリカードなどのデバイスドライバを備えていることをご評価いただけているのではないかと考えております。イーソルは今後も、ソフトウェアプラットフォームや、受託開発サービスなどのご提供を通じ、組込みシステムのソフトウェア開発を包括的にサポートしていきます。」


■補足資料

PrFILE2について

PrFILE2は、FAT12/16/32、VFATをサポートしたFATファイルシステムです。アプリケーション固有のカスタマイズ要求に柔軟に且つ迅速に対応できる構造を持っています。また、ファイルポインタの高速な後方シーク機能や電源断やメディアの抜去によるファイルシステムの破壊を最小限に抑える機能など、デジタル家電製品に必須の機能が多く搭載されています。PrFILE2は、コンパクトフラッシュ、SDメモリカードを始め、豊富なメディアドライバを取り揃えています。

PrFILE2詳細


イーソル株式会社について

イーソル株式会社は「Inside Solution」をブランドスローガンに、1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、および流通・物流業界で実績を重ねて参りました。ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、そしてトータルソリューションを提供しております。弊社は創業直後より30年以上にわたって、高信頼かつ高性能の組込みOS・開発環境・各種ミドルウェアを自社開発、販売し、デジタルカメラなどの情報家電製品から車載情報機器や人工衛星システムにいたるまで、数多くの組込みシステムに採用いただいています。日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。さらに、顧客様のシステムに特化した組込みアプリケーション開発やコンサルテーションも創業時より行っており、これら様々な規模のシステム開発実績による技術とノウハウの蓄積を背景としたサービスは、多くの顧客企業様より高いご信頼をいただいております。また、組込み技術の応用市場としての流通・物流業界においても、指定伝票発行用車載プリンタ、耐環境ハンディターミナル、冷凍庫ハンディターミナルなどの製品企画および販売を行い、高い評価をいただいております。

イーソル会社情報へ


*LIBERIO、HONEY BEE、スマートソニックレシーバーは京セラの登録商標です。
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは、イーソル株式会社の登録商標です。
*eT-Kernel、PrUSB、は、イーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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