デンソー製小型ステレオ画像センサーに、イーソルの機能安全対応リアルタイムOSが採用
小型ステレオ画像センサー |
小型ステレオ画像センサーに採用されたeT-Kernel MCEベースプラットフォームは、eT-Kernel MCEをコアに、統合開発環境「eBinder」、ネットワークプロトコルスタックやファイルシステム、USBスタックなどの各種ミドルウェア、およびプロフェッショナルサービスで構成されています。eT-Kernel MCEは独自の「ブレンドスケジューリング」技術により、ひとつのシステム/OS上で、高いスループットを達成するSMPのメリットと、シングルコア向けソフト資産の再利用やリアルタイム性の保証を可能にするAMPのメリットの両方を実現できます。ソフトウェア開発には、充実したOSアウェアネス機能を持つeBinderが使われています。
eT-Kernelは、機能安全規格ISO 26262(自動車)および IEC 61508(産業機器)ともに最高の安全度水準(ASIL D 、SIL 4)のプロダクト認証を取得しています。今回、eT-KernelおよびeBinderユーザ向け機能安全対応セーフティ関連ドキュメントパッケージ「eT-Kernel Safety Package」を提供しました。eT-Kernel Safety Packageには、セーフティ・マニュアル、セーフティ・レポートなど、イーソル製品を使ったユーザシステムでの機能安全実現に関わる情報やエビデンスが含まれています。また、 イーソルのリアルタイムOS製品の開発プロセスは、医療機器向け安全規格IEC 62304に準拠していることが認証されています。
▽小型ステレオ画像センサー詳細:
https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/information-and-safety/pick-up/msvs/
▽株式会社デンソー ウェブサイト: https://www.denso.com/jp/ja/
株式会社デンソー 先進安全技術1部・部長 冨板 健治様 のコメント
「イーソルのeT-Kernelを採用した決め手は、機能安全規格ISO 26262対応であることと、セーフティ関連ドキュメントがパッケージ化されたeT-Kernel Safety Packageが用意されていたことです。製品開発タームでは、イーソルが長年にわたり培ってきたソフトウェアの豊富な知見を活かしたテクニカルサポートにより、高信頼・高品質なソフトウェア開発を実現できました。」
イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸 のコメント
「小型ステレオ画像センサーに、eT-Kernel MCEをコアとするソフトウェアプラットフォームをご採用いただき大変光栄です。eT-Kernel MCEベースプラットフォームは、車載機器や産業機器などのミッションクリティカルな分野で多彩な採用実績があります。イーソルは今後もユーザシステムのニーズに合わせたエンジニアリングサービスを含むソフトウェアプラットフォームの提供を通じ、車載システム開発を強力に支援していきます。」
■補足資料
eT-Kernel MCEについて
eT-Kernel MCEは、マルチコアプロセッサを使う組込みシステムのためのリアルタイムOSです。独自の「ブレンドスケジューリング」機能により、ひとつのシステム内で、SMP型およびAMP型が混在した複数個のプログラムを共存させられます。「Single Processor Mode(SPM)」と「True SMP Mode(TSM)」をベースとする4つのスケジューリングモードを用意しています。プログラムによって適切なモードを選択することで、高スループットの実現などのSMP型プログラムのメリットと、リアルタイム性の確保やソフトウェア資産の再利用の容易さといったAMP型プログラムが持つメリットの、両方をひとつのシステム内で実現できます。
「eT-Kernel MCE」詳細
イーソル株式会社について
イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーで豊かなIoT社会を創造する、1975年創業の、組込み・IoT分野のリーディングカンパニーです。リアルタイムOS技術を核とするソフトウェアプラットフォーム製品とプロフェッショナルサービスは、厳しい品質基準が求められる車載システムを筆頭に、FA、人工衛星、デジタル家電を含むあらゆる分野で、世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。
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