プレスリリース

UDS対応車載ECU診断プロトコルスタック「eSOL Dr.CAN for UDS」の機能安全適合支援ドキュメントパッケージをリリース

報道関係者各位 
イーソル株式会社

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、国際標準規格のUDS(Unified Diagnosis Services、ISO14229)およびDiagnostics on CAN(ISO15765)に準拠した、車載診断プロトコルスタック「eSOL Dr.CAN for UDS」の機能安全適合支援ドキュメントパッケージ「eSOL Dr.CAN for UDS QMパッケージ」をリリースしたことを発表します。車載電子制御ユニット(ECU)サプライヤは、自動車向け機能安全規格ISO 26262への適合に必要になるエビデンスを入手できるため、eSOL Dr.CAN for UDSに関わるエビデンス作成の負荷が大幅に軽減されます。なお、eSOL Dr.CAN for UDSと合わせて利用できるリプログラミングサービスモジュール「eSOL Dr.Repro for UDS」の機能安全適合支援ドキュメントパッケージも現在開発中で、2017年12月のリリースを予定しています。

「第20回組込みシステム 開発技術展(ESEC)」(開催日:2017年5月10日(水)~12日(金)、会場:東京ビッグサイト 西展示棟)のイーソルブース(ブースNo.西10-1)にて、本商品を紹介します。

現在の車載ECU開発において、機能安全は開発の中核をなしています。機能安全の実現には、システムの安全性設計とそれを確実に実現できる開発プロセスの構築と実施をもって、その安全性を説明する必要があります。品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の認証を受けた「イーソルQMS(品質管理システム)」の開発プロセスに沿って開発されたeSOL Dr.CAN for UDSとそのエビデンスとなる各種ドキュメントの利用により、ユーザはeSOL Dr.CAN for UDS開発に関わる安全性の説明作業を省力化でき、本来の製品開発や付加価値向上への注力が容易になります。

eSOL Dr.CANは、ECUのパフォーマンスと信頼性への影響を最小限にとどめ、CAN経由の診断通信機能を実現するプロトコルです。OSレスのシステムでも利用できます。ECU制御プログラムから一定周期でeSOL Dr.CANの関数を呼び出すだけで、ISO仕様で定義されたタイムアウト管理を含むプロトコルの挙動を意識せずに、容易に診断サービスを起動できます。ECUサプライヤは、CANドライバと各診断サービスアプリケーションを作成するだけで車載診断機能を実現できます。また、eSOL Dr.Reproは、開発、製造、市場投入後の各段階で利用できる、ECUソフトウェアとキャリブレーションデータを書き換えるリプログラミング機能を実現します。

イーソルは、eSOL Dr.CAN for UDSおよびeSOL Dr.CAN for UDS QMパッケージの提供に加え、車載制御システム開発の高い技術と豊富なノウハウをもとに、各種プロフェッショナルサービスをあわせて提供します。機能安全規格に準拠した受託開発や機能安全規格に精通した人材派遣を含むサービスを組み合わせることによって、機能安全適合を効率的に進めることができます。

イーソル株式会社 取締役 ソリューションエンジニアリング事業部長 徳永 太 のコメント

「eSOL Dr.CANとeSOL Dr.Reproは、自動車メーカーや車載部品メーカーに多数の採用実績がある信頼性の高いECU用ミドルウェアです。こうした採用実績に加え、このたび発表したeSOL Dr.CAN for UDS QMパッケージにより、機能安全規格適合をより強力に支援します。」


■補足資料

イーソル株式会社について

イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーで豊かなIoT社会を創造する、1975年創業のリーディング企業です。リアルタイムOS技術を核とするソフトウェアプラットフォーム製品とプロフェッショナルサービスは、厳しい品質基準が求められる車載システムを筆頭に、FA、人工衛星、デジタル家電を含むあらゆる分野で、世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。

イーソルウェブサイト



*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

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