eMCOS Hypervisor® によりリアルタイム処理とLinuxなど汎用OSとの 統合が可能
リアルタイム動作を保証しながら、汎用OSも実行できるため、リアルタイムアプリケーションとリッチな機能を組み合わせたシステムを構築できます。
eMCOS HypervisorはPOSIX互換のリアルタイムOSであるeMCOS POSIX上に拡張機能として実現されています。そのためeMCOS POSIX上のアプリケーションのリアルタイム性はそのままに、LinuxやAndroid を組み込んだシステムを追加することができます。これはeMCOSのスケーラビリティをより一層高めるものです。最小限の変更で既存のLinuxやAndroidベースのプラットフォームを活用できるので、ユーザはシステム内の関連機能の統合をより一層進めることができます。これにより更に高機能で多彩な"ミックスド・クリティカル"システムを容易に構築することが可能になります。
特長
リアルタイム性とリッチな機能の 両立
リアルタイムアプリケーションは通常のeMCOS POSIXのアプリケーションとして動作します。同時にリッチな機能を必要とするアプリケーションも、メモリ/時間分離された空間のゲストOS上で動作します。
eMCOS POSIXの高度なスケジューリング機能の活用
eMCOS Hypervisorは、eMCOS POSIXに仮想化機能を組込む形で実現されています。ロードバランシングや時間分離など、eMCOS POSIXの高度なスケジューリング機能の特長をそのまま活かすことができます。
ブートを容易にカスタマイズ可能
ゲストOSはeMCOS POSIXのプロセスとして実行されるため、ゲストOSのブートシーケンスを単なるプロセスの起動処理として記述できます。そのため、シーケンシャルな起動、マルチコアで並行起動、など容易にカスタマイズできます。
ドライバの移植が容易
Linuxで標準対応されているVirtioドライバがサポートされており、Linuxゲストを容易に移植できます。また、仮想マシンモニタがフィルタすることで、SoCに密接に結合されているような固有のドライバも容易に実行できます。
高い堅牢性
eMCOS POSIXに組込む仮想化のための機構を最小限とし、ユーザ空間に配置される仮想マシンモニタによって、多くの処理を実施します。 そのため、ゲストOSや仮想化マシン自体の異常がeMCOS POSIXに波及しません。
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