ハイパフォーマンスと FFI(Freedom From Interference)
eMCOS® POSIXは、独立、分散、軽量のマイクロカーネルを採用することで信頼性を高め、マルチコアハードウエアおよびメニーコアハードウェア上で効率的なパフォーマンスを発揮するリアルタイム並列処理を可能にしています。
オープンなPOSIX規格は、ソースコードの広範な再利用を通じてさらなる柔軟性をもたらします。ハードリアルタイム対応や、負荷分散されたソフトリアルタイム対応、さらに無干渉（FFI）性能を最大限に高めるためには、
eMCOS POSIXが最適です。
ハードウェアとソフトウェアのスケーラビリティ
eMCOS POSIXは、シンプルなシングルコアの組込み用MCUから、最大256コアのメニーコアSoC、さらにはマルチチップ構成のハードウェアまで、さまざまなプロセッサに対応できる柔軟性と将来性を確保できます。eMCOS POSIXがeMCOSをベースとした拡張版プロファイルであるのに対し、
eMCOS Hypervisor®はeMCOS POSIXの拡張版です。同じコア技術とIDEを利用することで、迅速かつ容易に開発を行うことができます。AUTOSAR Adaptive Platformライブラリはデプロイが容易で、eMCOS Hypervisorはミックスド・クリティカル（重要度の異なる）システムを仮想化できます。
高い堅牢性と安全性
10年に及ぶ開発と、AUTOSAR、ROS/Autoware、その他のミドルウェアを活用した要求の厳しい数多くのカスタマープロジェクトで培った経験により、eMCOS POSIXは、機能安全アプリケーションのためのプラットフォームとして最高レベルまで磨き上げられています。eMCOSは、ハードウェアメモリ管理ユニット（MMU）をベースとした安全性の高いプロセス分離を実現します。そして、自動車安全評価基準として最も厳しいISO 26262 ASIL-Dに準拠した、最高レベルの機能安全性を提供します。
開発を容易に
eMCOSは、C、C++などの言語で動作するPOSIX APIとAUTOSAR APIに対応しているため、既存のPOSIX準拠のAUTOSARやLinuxソフトウェア資産を再利用できます。 Eclipseベースの統合開発環境であるeDEVS®と、POSIXベースの標準ユーザーインターフェイスにより、新しいツールチェーンを習得する必要がなく、開発作業が容易になります。eMCOSには、ランタイムソフトウェアのほか、基本ミドルウェアとデバイスドライバから成るBSPが付属しています。さらに、DDS、ROS/ROS 2、Autowareといったソフトウェアフレームワークにも対応済みです。
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