イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、カシオ計算機株式会社が2月15日より順次発売を開始したデジタルカメラ「EXILIMR(エクシリム)」の新製品『EXILIM CARD EX-S10』および『EXILIM ZOOM EX-Z80』に、イーソルのμITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS「PrKERNELv4」が採用されたことを発表します。PrKERNELv4は、『EXILIM ZOOM EX-Z1200』や『EXILIM Hi-ZOOM EX-V7』『EXILIM ZOOM EX-Z1050』をはじめとする歴代のEXILIMシリーズに採用されており、その優れた信頼性や高い性能などが評価され、引き続き今回の新製品でも採用されることが決定しました。
『EXILIM CARD EX-S10』および『EXILIM ZOOM EX-Z80』に搭載されたPrKERNELv4は、リアルタイムOSとして、タスク管理やメモリ管理、リアルタイム処理など、システム全体を管理するベースとなる機能を提供しています。イーソルのリアルタイムOS技術とノウハウが詰まったPrKERNELv4は、デジタルカメラの優れたリアルタイム性能と高い信頼性の実現に貢献しています。
世界最小・最薄の有効画素数1010万画素モデル『EXILIM CARD EX-S10』と小ぶりでカラフルな有効画素数810万画素モデル『EXILIM ZOOM EX-Z80』はどちらも、カメラフレーム内の顔を捉えてピント・明るさを最適化する従来からの顔認識機能に加え、笑顔の瞬間やカメラを持つ手のブレが止まった瞬間などを自動で撮影するオートシャッター機能、被写体のブレを軽減する機能など、より進化した機能が搭載されています。また、薄型・小型サイズを追求し、新しいフォルムでデザイン性が一層高められています。さらに動画撮影・再生には、最新の高圧縮技術H.264方式が採用されており、美しい映像を長期間撮影できます。
▽カシオ デジタルカメラ オフィシャルWEBサイト: http://dc.casio.jp/ ▽イーソル製品ユーザ様事例: http://www.esol.co.jp/embedded/successstory.html
EXILIM CARD EX-S10 |
EXILIM ZOOM EX-Z80 |
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カシオ計算機株式会社 開発本部 QV統轄部 第1開発部 第10開発室 室長 細田 潤 様 のコメント 「引き続きPrKERNELv4の採用を決めたのは、これまでの実績から、PrKERNELv4の機能・性能に加え、高い堅牢性、信頼性を評価した結果です。加えて今回は、過去に開発した既存のソフトウェアを再利用することで、結果的に、低コスト・短期間で開発できました。」
イーソル株式会社 取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント 「カシオ計算機様には、「EXILIM」シリーズに継続してPrKERNELv4を採用していただき、大変光栄です。PrKERNELv4は、デジタルカメラのほか、デジタルメディアプレーヤーやデジタルHDDカメラなどのデジタル家電の分野で特に多くの実績があり、コンパクトで高性能であるとしてご評価を頂いております。今回も『EXILIM CARD EX-S10』および『EXILIM ZOOM EX-Z80』の機能・性能の実現に、お役に立てたのではないかと自負しております。今後も、デジタル家電のソフトウェア開発を支援する、優れた製品・サービスの開発・提供に努めてまいります。」
補足資料
■PrKERNELv4について PrKERNELv4は、1999年のリリース以来、携帯電話やデジタルカメラなどのデジタル家電、カーナビゲーションシステム、プリンタからFA機器までの幅広い分野で多くの実績を持つ、代表的なμITRON仕様のリアルタイムOSです。μITRON4.0スタンダードプロファイルに完全準拠しているほか、さまざまな拡張機能やPrKERNELv4独自の拡張機能を実装しています。カーネル共通部分はMISRA-Cに準拠しています。各種組込みシステムに最適なプログラムサイズで、優れたリアルタイム性能を実現します。
■イーソル株式会社と「eCROS」について イーソル株式会社は1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、及び流通・物流業界で実績を重ねてきました。イーソルは、「Inside Solution」をブランドスローガンに、ユビキタス社会を内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。 エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、「開発環境」、 「リアルタイムOS」、「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」までを含むソフトウェアプラットフォーム『eCROS』(eSOL Component Real-time OS platform/イークロス)をご提供しています。多くの実績に裏打ちされた高い信頼性を持つeCROSの導入により、「高い品質」と「開発の効率化」の両立を実現します。ソフトウェア製品のご提供だけでなく、ニーズに合わせたプロフェッショナルサービスをあわせてご提供することで、開発者の皆様がアプリケーション開発に専念できる環境を作ります。eCROSを構成するリアルタイムOSには、システムの規模と用途にあわせた4つのプロファイルを持つT-Kernel拡張版「eT-Kernel」と、組込み分野で多くの実績があるμITRON4.0仕様に準拠したリアルタイムOS「PrKERNELv4」を揃えています。開発環境としては、T-Kernel/μITRONベースシステム開発スイート「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、ネットワーク/ファイルシステム/USB/グラフィックスなどの幅広いラインアップを揃えています。 2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、日本市場のみならず、北米、ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。
*EXILIMはカシオ計算機株式会社の登録商標です。 *eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectは、 イーソル株式会社の商標です。 *eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARD、PrMTPは、 イーソル株式会社の商標です。 *TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 *ITRON は "Industrial TRON" の略称です。 *μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。 *TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、 特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。 *記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
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