イーソル株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、イーソルが開発・販売を行っている、RTOSベースのシステム向け開発スイート『eBinder』のオプション製品として『eBinder for ARM RDI Option』をリリースしたことを発表いたします。本製品は、ARM社のRDI(Remote Debug Interface)仕様に準拠する、Multi-ICE(ARM社製)などのJTAGエミュレータをはじめ、シミュレータ、デバッグモニタ等との連携動作を可能にするソフトウェアです。RDI仕様準拠の開発ツールが提供する機能を『eBinder』ホストから操作可能にする実行制御機能に加え、ARMコア内蔵のJTAGポートが『eBinder』ホストとターゲットプラットフォーム間のデバッグポートとなる通信機能を提供します。本製品はMulti-ICEとの連携動作検証が完了しています。 →[eBinder(R) の画面イメージ]
『eBinder for ARM RDI Option』の通信機能は、RDI仕様準拠のJTAGエミュレータと同時に使用することによってこのようなニーズを満たし、JTAGポートを通じて『eBinder』のシステムを停止しない個々のタスクのブレークなどを可能にするリアルタイムデバッグツールやシステム解析ツールを含めたマルチプログラミング支援機能が利用可能になります。一方、JTAGエミュレータの実行制御機能も同時に利用することができるため、システム全体もブレークさせることができます。また、デバイスドライバや割り込みハンドラ等のデバッグも容易です。
「私たちは、ARMコアをベースとする主に電池駆動型コンシューマ製品の開発プロジェクトにおいて、JTAGポート以外にデバッグ専用のポートがないが、『eBinder』のようなマルチプログラミング支援機能が豊富な開発環境が使いたい、といったケースを多くみてきました。『eBinder for ARM RDI Option』は、このような開発プロジェクトのニーズを満たすソリューションです。また、ARM社のRDI仕様という標準的な規格に準拠しているため、ユーザの選択肢の幅を広げられるのも大きなメリットです。」