豪雨による土砂災害で亡くなる人の大半は「逃げ遅れ」
危険な雨量や水位を通知して、
人々を悲劇から守るシステム「サキモリ」

豪雨による土砂災害で亡くなる人の大半は「逃げ遅れ」
危険な雨量や水位を通知して、
人々を悲劇から守るシステム
「サキモリ」

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<話を伺った方>

NPO法人 土砂災害防止広報センター
理事長・防災士
山本 賢一郎 氏

Episode 1

危険な水害から人々の命を守りたい―― 土砂災害防止広報センターの生い立ち

我々「土砂災害防止広報センター」は、国内で発生する自然災害における事故防止や早期避難の重要性の啓発などに取り組むNPO法人です。現在、私はその理事長を務めております。

土砂災害防止広報センターが設立されたきっかけは、多くの死傷者が発生してしまった昭和57年の「長崎大水害」でした。長崎県南部を襲ったこの大水害では、長与町において最大時間雨量が187ミリという国が観測を開始して以来最大の記録となり、それを超える雨量の記録は今もなおありません。また当時、長崎県下での死者および行方不明者の方が299人いましたが、その大半の方が土砂災害に遭われた方でした。

そして、国民の心に大きな傷跡を刻むこととなった長崎大水害が契機となり、日本における土砂災害対策が大きく見直されることになりました。その災害から2年後である昭和59年、国民への防災の啓発意識の向上を呼びかけることを目的とし、行政と住民を結ぶ中間支援組織として当法人が設立されました。

Episode 2

水害が多発する広島県に、早期避難を促すシステムを

広島県では平成11年には、広島県呉市において「6・29豪雨災害」が発生しました。当時の最大時間雨量は81ミリで、死者および行方不明者は32人に上りました。やはりその原因も土砂災害でした。それが契機となって土砂災害防止法が制定されました。広島県内ではその後も、「平成26年8月豪雨」「平成30年7月豪雨」と大きな水害に見舞われて、そのたびに土砂災害防止法が改定されてきました。

広島県は「まさ土(※)」を多く含んだ地質の土地が広範囲に分布し、それが起因して昔から水害や土砂災害が多い地域といわれています。そのような広島県においては、砂防事業や防災教育がさかんに行われてきましたが、我々としても支援できることが何かないものかと取り組みを開始したのが、「サキモリ」の研究プロジェクトです。

※まさ土(まさど)=花崗岩(かこうがん)などの岩石が風化したことによる砂状の土のこと。水を含むと柔らかくなる。

Episode 3

我が家のセンサー「サキモリ」とは

過去、国内で水害および土砂災害で亡くなられた方の大半が「逃げ遅れ」であったとされます。我々は、災害時において地域住民に早期避難を促すため、「雨量を知らせること」で危機感を喚起することが肝心だと考えたのです。

サキモリは、雨量や河川の水位をセンサーで検知してクラウドサーバにデータ収集し、そのデータが避難すべき値になった際には、地域住民に対してインターネット経由で速やかにアラートするという土砂災害洪水氾濫災害予防システムです。

従来、国内において土砂災害警戒区域と定められている場所には、国や県が土砂災害を監視するようなセンサーの設置はありませんでした。そこでサキモリがそのセンサーを担い、地域住民の皆さんには、家のすぐそばにある裏山や川をいつも監視していてくれる「我が家のセンサー」として利用してもらえるようにすることを目指しました。

地域住民は自分のPCやスマートフォン、携帯電話から、サキモリから発信される雨量や近隣河川の水位情報をチェックでき、避難すべきタイミングも逃さなくて済むようになるというわけなのです。
サキモリイメージ画像
サキモリイメージ画像

(写真:左)Web版のサキモリによる水位データ表示の例(本画像はイメージです) (写真:右)サキモリ連携アプリ「ドシャボウ」による雨量表示の例(本画像はイメージです)


われわれのサキモリは「一家に一台雨量計」をキャッチフレーズにしています。サキモリが全国の各家庭にまで広がることで、水害や土砂災害から地域住民や企業、行政などを守れるようになると考えるためです。そのビジョンを実現するためには、安価かつ小型なセンサーが誰でも設置可能であることが重要でした。

Episode 4

サキモリのベストパートナー「ソーラーキュービクル」

土砂災害警戒区域に設置するセンサーの選定においては、起伏が激しい土地や、土石流危険渓流でも容易に設置できることが条件の1つでした。よって、スタンドアローンで機能する無線設備と、それに十分電源を供給するための仕組みが必要でした。また過酷な自然環境に長期にわたりさらされることになるため、設備が「丈夫で長持ちする」ことも大事な要件でした。

イーソルのキューブ型ソーラー発電蓄電装置「ソーラーキュービクル」は、それらの条件に非常にマッチしたものです。ソーラーキュービクルを現地に設置する際の工事は、1日もかかりません。また採用してから、既に3年たっているのですが、故障や気になる不具合はまだ一度も出ていません。加えて、ソーラーキュービクルは五面体であるため蓄電効率がとても高いことも利点だと考えます。

さらにソーラーキュービクルは、災害時に避難している住民たちのスマートフォンなどを充電するための緊急用電源として防災面での副次的な利用が可能であることも、採用にいたった決め手の1つになっています。

今後、我々もイーソルの良きサービスを享受しながら、大きな期待を抱き、お互い協力しながらソーラーキュービクルをより進化させていけたらと思います。
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