セミナー

eSOL Technology Forum 2024



SDAへの変革を支える新時代のソフトウェアファーストアプローチ


プログラム詳細はこちら

イーソルは5年ぶりに「eSOL Technology Forum」を開催します。

SDVなどシステムをソフトウェア定義のアーキテクチャとするSDAへの変革により、モノ作りはHardware-Defined からSoftware-Definedに移行しつつあります。ソフトウェアによって定義されるシステムは、ハードウェアへの依存性の制御を可能にし高いソフトウェア再利用性による収益向上や、ネットワークを介したアップデートが可能となるため、機能や利便性が飛躍的に向上します。その進化を支えるのはソフトウェア開発であり、安全でセキュアなプラットフォームの利用と開発効率性を高めるうえでOSSを含むソフトウェアの再利用性が重要であり、更にテスト自動化やCI/CDによる効率化された開発環境を実現したソフトウェアファクトリ―の構築が再び注目を浴びています。これら全体をソフトウェアファーストアプローチとして捉えています。​

本イベントではお客様が Software-Defined Embedded Systems をソフトウェアファーストで実現するためのアプローチのご紹介と、最新のSDVアーキテクチャやその開発をFull Stack Engineeringで支えるイーソルの製品・サービスの最新情報をご紹介します。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

概要

日程 2024年9月27日(金) [受付開始 12:00]
セミナー:13:00~17:20
ネットワーキング:17:20~18:30
会場 東京コンファレンスセンター・品川 大ホールA・B
JR品川駅港南口(東口)より徒歩2分
参加料 無料(事前登録制)
対象者 組込みソフトウェア開発に従事する方およびその関連ビジネスに従事する方
申し込み
※定員になり次第申込締め切りとなります。お早めにお申し込み下さい。
内容
セッション(大ホールA・B)
展示(ホワイエ)
12:00 開場、受付開始
13:00~13:05
オープニング
13:05~13:45
【イーソル講演①(基調講演)】
SDAへの変革を支えるソフトウェアファーストアプローチ
イーソル株式会社
専務取締役CTO 兼
ソフトウェア事業部長
権藤 正樹

講演概要 近年、車産業におけるSDVを代表に、Software Defined というアプローチが注目されている。SDAはその基盤であるが、それをどの様に実現するのかは曖昧である。同様にソフトウェアファーストという言葉の意味においても、ソフトウェア「だけ」が重要であるような誤解も少なくない。本講演では、Domain modelingをはじめとしたSDAのソフトウェアファーストの実現アプローチ、またchiplet等の最新コンピュータ技術を活かすためのOSを始めとしたソフトウェア技術について議論する。
講師概略 1996年入社。以来組込みOS及びツール関連の開発に従事。PrKERNEL、eBinder、eT-Kerneの開発および関連システム設計コンサルティングなどに取組む。近年はマルチカーネルOSのeMCOS、ドメイン知見と機械学習を組合せたドライバモデルeBRAD等の研究開発、AUTOSAR Adaptive Platform仕様策定アーキテクト、アーキテクチャ記述仕様IEEE Std. 2804 SHIMのWG Chairなどを務める。2022年から専務取締役ソフトウェア事業部長。
13:45~14:25
【招待講演 ①】
Software Defined Vehicle:
自動車産業はどう「ソフトウエアの力」を信じれば良いか?
株式会社デンソー
経営役員CTO
加藤 良文 氏

講演概要 自動車産業は、SDVにより新たな価値を生み出そうとしている。一方で、「ソフトウエアの力」をどう信じて、どう使っていくか?については、まだ検討する事が多い。自動車やモビリティでの新しい価値と、その実現にソフトウエアがどうかかわるか?についての問題提起と考察を紹介する。
講師概略 1985年日本電装(株)(現、(株)デンソー)に入社。2010年常務役員就任。ボデー機器事業部、走行安全事業部、技術開発センター担当を歴任し、2016年6月に技術開発センター センター長に就任。2017年4月には専務役員に就任し、2019年1月に経営役員に役職名変更。2020年4月より(株)ミライズテクノロジーズ取締役社長を兼務。2021年1月よりChief Technology Officerとして、全社の技術開発を統括。2023年10月よりトヨタ自動車(株)のソフトウエア開発センターの副センター長を兼務。
14:25~14:45
休憩
ホワイエにて展示をご覧ください。
14:45~15:25
【招待講演 ②】
メディカル領域におけるSDxへの取り組み
オリンパス株式会社
Advanced Software Technology Research Global
バイスプレジデント
児玉 達弘 氏

講演概要 ソフトウエアデファインドに対する取り組みは、近年自動車業界を筆頭に多くの先進企業で加速している。一方、医療業界においてはPatient Safetyが最優先であり、オリンパスのコアバリューの先頭にもPatient Focusが謳われている。また、当然ながら各国の厳しい医療法規制にも遵守した製品開発が求められる。本講演では、医療業界における様々なチャレンジを踏まえた上でのオリンパスにおけるSDxへのアプローチを紹介する。
講師概略 オリンパスにおいて、将来を見据えたメディカル製品のコンセプトデザイン及び技術開発、次世代AI開発、グローバル横断でのソフトウエア開発力強化を推進している。2021年のオリンパス入社以前は、モバイル・自動車領域において大規製品模開発のセンター長や開発責任者を歴任。様々なグローバル企業での経験を通じて得た上流から下流にわたる製品開発の知見に加え、マルチカルチャーな開発組織における経験も豊富に持つ。
15:25~15:55
【イーソル講演②】
SDxに求められる Full Stack Engineering
イーソル株式会社
執行役員 ソフトウェア事業部
エンジニアリング本部長
佃 明彦

講演概要 Software-definedなシステム(SDx)の開発に何らかのプラットフォームを導入することは必然である。ただし既存のプラットフォームを導入してアプリケーションを作るだけでは、SDxは競争力の源泉にならず、最終的にはシステムのケイパビリティまで他者に握られかねない。eSOLはこの問題を解決するためにFull stack engineeringが必須と考えている。本講演ではFull stack engineeringとは何か、なぜそれが不可欠なのかについて、弊社の事例を交えて解説する。
講師概略 2000年イーソル株式会社に入社。ソフトウェアエンジニアとして、自社製リアルタイムOSやサードパーティ製のJava実行エンジンなど、組み込みソフトウェアプラットフォームの開発に従事。2011年より関西方面のエンジニアリングマネージャを担当。2015年にROSエンジニアリングサービスを立ち上げ、国内有数のROSサービスプロバイダーに成長。エッジにおける大規模ソフトウェアインテグレーションを多数経験。2022年より現職。
15:55~16:15
休憩
ホワイエにて展示をご覧ください。
16:15~16:55 【招待講演 ③】※同時通訳あり
Hardware and software: separation, or deeper integration?
(ハードウェアとソフトウェア:分離か、より深い統合か?)
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
Arene
Distinguished Engineer
JF Bastien
(ジェイエフ バスティエン) 氏 

講演概要 【英語】
The separation of hardware and software is crucial for advancing Software Defined Vehicles (SDVs), allowing vehicle software to define various hardware aspects effectively. However unintuitive it might be, achieving true SDV also requires deeper integration between hardware, software, operating systems, and toolchains. This deeper integration improves overall quality while reducing costs and time to market. In this talk, we will explore strategies to separate hardware and software while simultaneously fostering deeper integration to realize the full potential of SDVs.
【日本語】
ハードウェアとソフトウェアを分離することは、Software Defined Vehicle (SDV) を推進する上で極めて重要である。分離することで車両用ソフトウェアがハードウェアのさまざまな側面を効果的に定義できるようになる。しかしながら、真の SDV を実現するには、ハードウェア、ソフトウェア、オペレーティングシステム、ツールチェーン間をより深く統合する必要もある。深く統合することで、全体的な品質が向上すると同時に、コストと市場投入までの時間が短縮される。この講演では、ハードウェアとソフトウェアを分離すると同時に、より深い統合を促進し、SDV の可能性を最大限に発揮するための戦略を探る。
講師概略 【英語】
JF is a distinguished engineer at Woven by Toyota. He chairs the evolution of the C++ programming language. JF has worked on a variety of compilers for a variety of programming languages, implementing language features, improving performance / security / safety, targeting novel architectures, and other fun things.
【日本語】
JFは、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社の Distinguished Engineer であり、C++ プログラミング言語の発展において主導的な役割を担っている。さまざまなプログラミング言語のコンパイラ開発に携わり、言語機能の実装、パフォーマンス/セキュリティ/安全性の向上、新しいアーキテクチャへの対応など、多様な業務に取り組んでいる。
16:55~17:15
【イーソル講演 ③】
車載ソフトの新たなる調達モデルと課題
イーソル株式会社
取締役 ソフトウェア事業部
ビジネスマネジメント
副本部長 宇田 智之

講演概要 CASEというキーワードの下でクルマのエレクトロニクスの高度化が進んできたが、SDVの登場により自動車業界は更なる転換期を迎えている。特にOEMとサプライヤーの分業体制からシステムの統合に向けて開発現場では今まで以上の協力体制が求められるが、そこにはテクノロジーだけではなくビジネス面でも課題が多い。本講演ではハードウェアとソフトウェアの分離による新しい調達モデルに着目し、ソフトウェア開発における諸課題について解説する。
講師概略 90年代から組み込み業界にて従事、外資系ベンダーで国内外のビジネス開拓及びマネージメントに関わる。2010年代からは自動車産業に特化、AUTOSARからCAE、PLMなど幅広い分野で活躍。2023年イーソル入社、2024年取締役就任。
17:15~17:20
クロージング
    
ネットワーキング(ホワイエ)
17:20~18:30 ネットワーキング

※都合によりプログラム内容が変更される場合があります。

※定員になり次第申込締め切りとなります。お早めにお申し込み下さい。