eSOL、京都マイクロコンピュータを子会社化
~ 高いシナジー効果でeSOLのフルスタックエンジニアリングを強化し、
サイバーフィジカル社会実現への貢献と一層の企業価値向上を図る ~
イーソル株式会社
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO兼CTO:権藤 正樹、以下eSOL)は、本日の取締役会において、簡易株式交付により株式会社KMCホールディングス(所在地:京都府京都市西京区、代表取締役:佐藤 大介、以下KMCホールディングス)をeSOLグループとすることを決議しました。本株式交付の効力発生日である2025年10月1日(水)より、KMCホールディングスおよび関係会社(京都マイクロコンピュータ株式会社、KMG株式会社)は、正式にeSOLグループとなります。(以下3社を総称して、京都マイクロコンピュータ(KMC))

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KMCは、JTAG-ICEを軸としたデバッグ、解析ツール、OSSをベースにしたコンパイラ製品、そしてOSSのRTOSベースのSDKなど、開発環境を中心としたソフトウェアおよびハードウェアの開発・販売を行っており、特に、デバッガ技術およびコンパイラ技術において高い知見を有しています。
今回、KMCがeSOLグループとなり、高いシナジーが見込めるKMCのプロダクト・技術を取り込むことで、eSOLグループが掲げるフルスタックエンジニアリングをさらに強化し、また、両者が持つOS SDKを統合することでコスト最適化とビジネス基盤および事業領域を拡大し、より一層の企業価値向上を図ります。
なお、KMC 3社は、法人としてそのまま事業を継続し、製品やサービスの終了などは現時点では予定しておりません。
イーソル株式会社 代表取締役社長 CEO兼CTO 権藤正樹のコメント
「創業40周年を迎えるKMCを、eSOLグループにお迎えできることを誠に嬉しく、また心強く感じております。当社も今年で50周年を迎え、長年組込みソフトウェア業界の発展を支えてきた両社の技術力や知見は、これからの新しい時代のモノづくりにおいて大きなアドバンテージであり、当社が掲げるFull Stack Engineeringをさらに強化し、サイバーフィジカル社会の実現に大きく貢献できるものと確信しています。」
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京都マイクロコンピュータ株式会社 代表取締役 佐藤大介のコメント
「このたび、私たちの会社がeSOLグループの一員となることを発表できることを、心から嬉しく思います。私たちは1985年の創業以来、デバッガやコンパイラ、またRTOSなど、CPUとソフトウェアの境界面の技術製品を開発し、提供してきました。今回eSOL社との対話を重ねるなかで、技術への理解、顧客への姿勢、そして未来へのビジョンにおいて深い共通点があることを強く感じました。私たちのチームとテクノロジーが、eSOL社と融合することで、新たなステージで活躍できると信じています。また、私たちがeSOLグループの一員となることで、既存のお客様へのサービス品質はより一層向上し、スタッフにとっても新たな成長の機会が広がります。私たちにとっては、より大きな挑戦となりますが、気持ち新たに取り組んでまいります。引き続き、私たちの取り組みをご支援いただけると幸いです。」
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現在、社会のIoT化がますます進み、さらにサイバー空間に収集されたデータはあらゆる分野と連携し、生活をより豊かにするとともに、私たちが抱える社会的な課題の解決へも繋がっていきます。eSOLグループは、2025年4月30日発表の中期経営計画「eSOL Reborn 2030 - Strategic Business Plan」に基づき、「私たちは世界の人々のためのサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業である」をビジョンとして掲げ、これまでの多岐にわたる組込みソフトウェア開発で培った、低消費電力で高効率なハイパフォーマンスコンピューティングを実現する技術や機能安全に関する技術知見を活かし、プラットフォーム・OS・アプリケーションの各層と、ツールチェーン・プロセスまでをトータルに提供するワールドクラスのフルスタックエンジニアリングで、ソフトウェアを基軸としたモノづくり(SDx)の実現と世界の人々のためのサイバーフィジカル社会の実現に貢献します。
■補足資料
本ニュースに関する詳細:
京都マイクロコンピュータについて
京都マイクロコンピュータ株式会社は、1985年に創業の組込みシステム開発支援ツール専門メーカーです。少数精鋭の技術集団として、組込み機器の開発現場で不可欠なJTAGエミュレータやクロスコンパイラ、動的解析ツールなどを自社開発・販売しており、開発現場で広く利用されています。 主力製品には、ArmやRISC-Vなどのマルチコアに対応したJTAGデバッガ「PARTNER-Jet」シリーズ、またRTOSを含む組込み向けの開発プラットフォーム製品「SOLID」があります。また、先日より新型『PARTNER-Jet3』の販売を開始いたしました。 近年では、Rustなど新しい開発言語・環境への対応も強化しており、開発プラットフォーム「SOLID」では、Rust言語によりRTOSのタスクやハンドラを開発ができるようになっています。このように、京都マイクロコンピュータは組込みソフト開発のプロセッサとソフトウェアの境界面での技術開発を中心に取り組んでまいりました。
eSOLは、世界の人々のためのサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業です。eSOL独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたeMCOS®リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を中核とし、プラットフォーム、OS、アプリケーションの各層と、ツールチェーン、プロセスまでをトータルに提供する”Full Stack Engineering”でお客様のソフトウェア開発を支援します。eSOLの技術および高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。2025年5月に創業50周年をむかえ、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。(証券コード:4420)
▽ eSOL 会社情報
* Autowareは、自動運転のためにROS/ROS 2上に構築されたオープンソースソフトウェアです。
* イーソル、イーソル株式会社、eSOLおよびeMCOSは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載された会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
