概要
イーソルは、世界でもいち早く、自社開発のマルチコアプロセッサ向けリアルタイムOS「eT-Kernel MCE」を2006年に発売しました。SMP(Symmetrical Multi-Processing)型とAMP(Asymmetrical Multi-Processing)型両方の複数のサブシステムを同一システム内で混在できる、イーソル独自の「ブレンドスケジューリング」技術を搭載し、Linuxと高い互換性を持ちます。また、マルチコアシステム開発における、システム統合の効率化とリアルタイム性と信頼性の確保を容易にする、メモリとCPU時間を保護するシステム保護機能を用意しています。eT-Kernel MCEは、カーナビゲーションシステムやプリンタなど、多数の採用実績があります。
さらに、将来の組込みシステムにおけるメニーコアプロセッサの普及を見据え、組込みシステム向けとしては世界初の商用メニーコアプロセッサ対応リアルタイムOSとなる「eMCOS」を開発しました。メニーコアは、高い電力効率と、コア数を増減し性能をスケーラブルに調節できる点が特長です。消費電力を抑えながらより高度な制御が 求められる、サイバーフィジカルシステム、画像認識やネットワーク通信、車載、医療、交通システム、エネルギー、ロボット分野等の高度な組込みシステム で、採用が見込まれています。
イーソルは、これらの製品開発を通じて獲得してきた高い技術力と実践的なノウハウをもつ、マルチコア/メニーコアプロセッサ向けソフトウェア開発支援のリーディング企業です。
製品・サービスラインアップ
メニーコアプロセッサ向けリアルタイムOS、ソフトウェア開発キット
メニーコアプロセッサ対応リアルタイムOS
ソフトウェア開発キット
マルチコアプロセッサ向けリアルタイムOS、開発ツール、基本ミドルウェア
マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS
アプリケーション・ミドルウェア
採用事例
業界活動
組込みマルチコアコンソーシアム/Embedded Multicore Consortium
Multicore Association SHIM Working Group

マルチ・メニーコア技術の国際業界団体 米Multicore Association(MCA)内に設置されたSHIM WGは、以下を主な目的として活動しています。
- 多様なマルチコアを同じ表現方式で記述するインターフェース「SHIM」の標準化
- マルチコア開発ツールやランタイムソフトウェアの市場流通の促進
イーソルはMCAのBoardメンバです。またMCA内のワーキンググループチェアとしては、日本人として初めて、イーソルのCTOが就任しました。
日本人初、イーソルのCTOがMulticore Associationのワーキンググループのチェアに就任 (2013年7月30日)
インターネットITS協議会 アーバンドライブワーキンググループ
名古屋大学などが中心になって立ち上げた、自動運転技術の実用化と市場創出に向けて公道実証実験を実施するワーキンググループです。イーソルはワーキンググループメンバとして、自動運転システムのプラットフォームへのイーソルのメニーコアOS技術の適用を検討しています。